now onair

NEXT

廃部からの復活 元プロ野球選手の監督が描く夢 来年を見据えて動き出した森高校野球部の挑戦

高校野球・夏の甲子園は21日、準決勝が行われ、22日には全国3600を超える高校の頂点が決まります。そんな中、元プロ野球選手が監督を務める道南・森町の高校ではすでに来年を見据えて動き出しています。

先月30日。森高校のグラウンドに集まったのは中学3年生の生徒23人。野球部の体験会に参加しました。

森高校野球部 吉田雄人監督:「普段どんな雰囲気でやっているのかを感じてもらえたらと思います。」

森高校野球部で監督を務める吉田雄人さん30歳。森町で生まれ育った吉田さんは小樽の北照高校に進学。高校卒業後はオリックスに入団するも、在籍した5年の間に1軍で打ったヒットは1本にとどまり、2018年に戦力外通告を受けて引退しました。

吉田雄人監督:「ずっと野球をやってきたので、野球で恩返しができないかなと、高校野球って周りを勇気づける力があると思っていますので、何か力になれないかなと思って。」

森高校の野球部が2021年から廃部になっていると聞いた吉田さんは去年、地元に戻り生徒募集などに奔走。今年春には町外から4人の生徒が入部し4年ぶりに野球部を復活させました。メンバーが足りないため6月から始まった函館支部予選には隣町・八雲高校との合同チームで出場しますが、1回戦敗退。

森高校野球部 吉田雄人監督:「来年度、単独出場したいなという目標を掲げて生徒募集をさせていただいている中で、きょうここのようにたくさんの選手たちに集まっていただいて、それだけで、すごくうれしく感じています。」

予選敗退からおよそ1カ月が経った先月30日。9人以上の部員を集め「来年は単独出場」を掲げて中学3年生向けに行った体験会には、吉田さんの想像を上回る23人が参加。キャッチボールなど軽い練習を2時間ほど行い、汗を流しました。

(鹿部からの)参加者:「元プロというのが響いて来てみたいと思って来てみました。」
(森町からの)参加者:「多くの中でも1人1人接してくれてわかりやすい指導をされていたので、すばらしいと思いました。」

この練習会に遠く離れた札幌から参加した中学生も。石井基貴さんと宮里篤順さんです。
普段は札幌のクラブチームに所属している2人。来年からの進学先として森高校も選択肢に入っているといいいます。

石井基貴さん:「人数がいまは少なくて1年生からでも試合に出られる可能性があって、試合に出て経験を積みたいというのが自分の中にあるので、有名になっているので、それで勝ったら面白そうだなみたいな感じで。」
宮里篤順さん:「アップとか練習から楽しくいい雰囲気でやれていて、ほかの高校とは違う良さがあって、いいなと思って。」

吉田さんが夢見る、監督での甲子園出場。夢に近づくため・・・来年の夏を見据えた挑戦は始まっています。

森高校野球部 吉田雄人監督:「きょうの体験会の練習も自分たちがいつもやっていることを包み隠さず見せているので、共感して魅力を感じて来てくれる子がいれば十分かな。」

合わせて読みたい

HokkaidoNEWS24
イチオシ!動画ポスト
看護師になりたかった…
HTB天気予報士
2025参院選
テレメンタリー2024 知床沖観光船事故 2年後の影響 全国アンケート調査
NEWS onチャンネル
HTB NEWS LINE公式アカウント
みんなで防災!HTBポータルサイト

その他のニュース

一覧の続きを表示
htb