札幌市「道路陥没につながる大きな破損はない」 調査対象の下水道管のべ185kmのうち2割弱が終了
2025年 8月21日 17:42 掲載
埼玉県で起きた道路陥没事故を受けて全国で行われている下水道管の特別重点調査で、札幌市が調査の様子を公開しました。
鈴木麻友記者:「午後10時前です。作業員がマンホールから下り、下水道管の調査へと入ります。」
札幌市が調査に入ったのは、設置から51年経った白石区の下水道管。
国からの指示を受け、いま全国で直径2メートル以上で、設置から30年以上経った下水道管の重点調査が行われています。
きっかけは、1月に埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故。トラックが穴に落ち、運転していた男性が死亡しました。
陥没の原因とみられているのが、下水道管の破損。破損した箇所から土砂が流れ込むことで地中に空洞が広がり、道路が陥没した可能性が指摘されています。
道路陥没は、札幌でも。歩道に空いた穴に埋まったトラック。その後の調査で、下水道管に直径およそ30cmの穴が見つかりました。
「方向は…9時?」
下水道管の調査は、ヒビなどがないか、目視で確認します。20日の調査では、作業員5人がおよそ85メートルを40分かけて調べました。
札幌市:「すぐ道路陥没につながるような大きな破損は全くなく、一部地下水か何かが入り込んできているという報告を受けています。」
札幌市で重点調査の対象となっている下水道管はのべ185km。これまでに2割弱を終えていて、年内にも完了したいとしています。