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シリーズ「戦後80年・記憶をつなぐ」 北方領土に眠る先祖を洋上から供養 次世代に託す元島民の思い

シリーズ「戦後80年・記憶をつなぐ」です。
北方領土での墓参の再開が見通せない中、元島民らが船から先祖を供養する洋上慰霊が行われました。高齢化が進む中、次世代に託したい元島民の思いとは。

北方領土の元島民、得能宏さん。島で眠る祖父や姉弟への思いを胸に洋上慰霊に参加しました。

■色丹島出身 得能宏さん(91)「できるだけ近くに行きたいというのは僕の本当の心なんですよ。上陸できて墓参りできれば最高ですけど、最善の道かなと思って、こういう行事に感謝をしています。」

1934年に色丹島で生まれた得能さん。11歳の時に終戦を迎え、その1カ月後、故郷はソ連に占領されました。

■色丹島出身 得能宏さん(91)「ソ連の国旗を掲げた駆逐艦、輸送船が大砲を撃って入ってきた」

戦争の経験を伝える語り部の活動。北方領土問題を風化させないため、50年以上にわたり、この活動を続けています。

■色丹島出身 得能宏さん(91)「(Q、1年ぶりの島はどうですか?)興奮して血圧が上がっているよ」

2013年に行われたビザなし交流。得能さんを出迎えたのはロシア人島民のイーゴリ・トマソンさんです。得能さんとトマソンさんは自由訪問で出会い意気投合。親しみを込めて得能さんは「息子」、トマソンさんは「根室の父さん」と互いに呼び合う間柄です。

■ロシア人島民 イーゴリ・トマソンさん「同じ場所で生まれたのだから親戚のような間柄だ」

しかし、新型コロナやロシアによるウクライナ侵攻の影響でビザなし交流や北方領土への墓参は5年前から中断。
日ロ関係も悪化しているため、得能さんは「息子」であるトマソンさんと直接、連絡をとることを控えていると言います。

■色丹島出身 得能宏さん(91)「電話はできるんだけども、直接すると僕らはいいけども、受ける方がどんな誤解を受けるか分からないし、どんな災いを受けるか分からないから」

戦後80年の今年。元島民の平均年齢は89歳を超えました。得能さんは自らが故郷の地をもう一度踏めずとも、次の世代がロシア人島民と「共に生きる」ことを願っています。

■色丹島出身 得能宏さん(91)「訪問する日本人、元島民問わず、一般の人方にも分け隔てなくそういう人方が中心になって今でも早く来れないかな、来てほしいなって言葉を言ってくれる。私は91歳を超えたが、これに続く人方がそういう人たちを大事にしながらお互いの気持ちをつないでいく、その気持ちが消えないうちに繋いでいければいいなと思っている」

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