令和のコメ騒動から2カ月半 備蓄米の販売状況 東川町では稲刈り始まり、新米の流通でコメ価格に変化は?
2025年 8月25日 15:58 掲載
まもなく新米収穫の時期を迎えるなか、道内のスーパーなどでは随意契約による政府備蓄米の販売が残りわずかとなっています。
令和のコメ騒動。備蓄米を求めてできた行列。あれから2カ月半が経ちました。
小泉農水大臣)
「備蓄米の配送が遅れた事情を考慮すれば、引き続き販売を希望する方については、引き渡しと販売の期限を延長することといたします」。
コメ担当大臣を自称する小泉農水大臣。今月末までだった備蓄米の販売期限を延長すると発表しました。
佐藤裕樹記者)
「住宅街にある米穀店です。店頭の目立つところに備蓄米販売が売られています。残り50袋ほどで、ここにある分で一旦終売になるということです」。
札幌市北区のまるとみライスパーラー。2021年産の備蓄米「古古古米」を5キロ1900円で販売しています。
客)
「前回も買ったけど、普通のと変わらない。またねこういう制度があったらいいよね、助かる人がたくさんいるんじゃないですか」。
まるとみライスパーラーでは備蓄米の売れ行きが良いことから、農水省に10トンを追加申請しました。
丸富ライスパーラー 松岡活廣社長)
「(品質は)思ったより良かった。低温倉庫で管理されているし」。
販売期限の延長を受けて、追加の備蓄米が届き次第、来月以降も在庫が無くなるまで販売を行う予定です。
丸富ライスパーラー 松岡活廣社長)
「(備蓄米が)なかったら、今年の令和7年産(新米)がどれだけ上がるか分からなかった。高いのばかりだと客もコメ離れしてしまう」。
こうしたなか、コメどころ・上川の東川町で24日に始まった稲刈り。今年は気温の高い日が続きましたが、品質は良く、例年と同じ程度の収量が期待されています。新米の流通で、コメの価格に変化はあるのでしょうか。
森唯菜アナウンサー)
随意契約の備蓄米の販売状況を見ていきます。
道内はほとんど売り切れとなっています。
◇コープさっぽろ
21年産「古古古米」が26日に全道の店舗に、数量限定で入荷予定。この分が売り切れ次第、完売となるということです。
イオン北海道、アークスグループ、ダイイチはほぼ完売。
ドライブスルー販売で話題となった松原米穀も予約分を除いて完売。
一方、25日に取材した丸富ライスパーラー。札幌・北区の本店などで21年産「古古古米」を販売していて残りわずかとなっています。
ただ追加で10トンを申請中で、引き渡され次第販売再開の予定です。