ごみ箱がクマに荒らされる被害 すぐそばの家庭菜園に複数のクマの足跡 北海道上ノ国町でクマの目撃相次ぐ
2025年 8月28日 16:00 掲載
ヒグマ注意報が出されている北海道上ノ国町で、27日夜、住宅のごみ箱がクマに荒らされていたことがわかりました。町民からは不安の声があがっています。
前田愛奈記者)
「住宅の敷地内にあるごみステーションが荒らされました。すぐそばにある家庭菜園には複数のクマの足跡が残っています」
27日午後8時ごろ、上ノ国町向浜で、住人の女性が体長1.5メートルほどのクマが住宅の前に置いてあった木製のごみ箱を荒らす様子を目撃し、警察に通報しました。警察によりますと、ごみ箱は壊され、中に入っていたプラスチックごみ入りの袋が付近に散乱していたということです。
住人の男性は。
住人の男性)
「クマの出没が相次いでいるので生ごみなどにおいがするものは外に置かないようにしていた。生ごみのにおいが残っていてクマが来たのではないか」
現場は上ノ国町の中心部で、周りには役場や小学校もあります。ごみ箱が荒らされたおよそ1時間後には、すぐ近くの場所で体長1.5メートルほどのクマを警察官が目撃。ごみを荒らしたクマと同じ個体と見られています。さらに午後11時半ごろには、およそ700メートル離れた場所で体長50センチほどの子グマが目撃されました。
上ノ国町では先月から住宅街でのクマの出没が相次ぎ、22日には家庭菜園のスイカ7個ほどがクマに食べられているのが見つかりました。道は来月22日まで町内全域にヒグマ注意報を出していますが、今回初めてごみ箱が荒らされてしまいました。
付近の住人)
「夜は出て歩けない 恐ろしいな、さらに気を付けないと。ごみは朝出すようにしている」
先月、新聞配達員の男性がクマに襲われ死亡した同じ道南の福島町では、死亡事故が起きる数日前からごみ箱がクマに荒らされる被害が起きていました。
専門家は、上ノ国町でも人が襲われる事故がいつ起きてもおかしくないと話します。
道総研自然環境部 釣賀一二三主査)
「人由来の食べ物に餌付いてしまったクマは、中々そこから離れないというか、そういうものが利用できる限りは、そこにいますし。非常に危険な状態ですので、本当に早期に個体については排除するというのは必要だと思います」
上ノ国町は町内に複数の箱わなを設置しているほか、町民に対し早朝や夜間の不要不急の外出を控えるよう呼び掛けています。
<スタジオ>
ゴミが注目されていますが、1つキーワードとなるのが「匂いを抑える」ということです。この生ゴミを容器の中に入れて発酵させて堆肥を作るコンポスト、これも対策が必要になってきます。
例えば、千歳市だったら、容器の中に土や腐葉土、石灰などを入れると匂いを抑えることができるとホームページで推奨しています。そもそも肉、魚、果物などの投入を控えてくださいねとも呼びかけています。
ただ、これはあくまで匂いを抑えることができる策で、道総研では、クマが出没したらコンポスト自体を外に置かないことを呼びかけています。