特オシで徹底解説 猛暑の夏で道産野菜はいま 暑さの品質や価格への影響は?
2025年 8月29日 16:41 掲載
8月31日は「野菜の日」です。
今日のテーマはこちら。
「猛暑の夏で道産野菜はいま」ことしの暑さはみなさん感じていると思いますがこの天候が、道産野菜の品質や価格にどんな影響を与えているか調べました。
5月からの道内の気候です。
▼5月気温が高めで雨が少なかった
▼6月3年連続で「記録的に暑い6月」一部で雨不足も
▼7月連日記録的な暑さ一部で雨不足も
▼8月お盆前まで猛暑続きその後も高温続く
全体に高温と雨不足傾向
こうした天候が道産野菜にどう影響しているのかまずはスーパーで聞いてみました。

北海市場屯田店斉藤亮彦店長「例えばレタスなどの葉物野菜は、こういったものは非常に気温や天候の影響に左右されることが大きい作物なんですけど、昨年より10円~20円くらい高いような価格になってますね」
札幌市北区にあるこちらのスーパーでは、やはり店頭の野菜に天候の影響が見られると言います。
北海市場屯田店斉藤亮彦店長「今年はすごく猛暑の日が多かったので本来8月にとれるものが7月に早まって取れたりしている形で、早めに出てきた分いまの時期に少し数が少なくなってきているのかなと(金額は)平年と比べると1割弱上がっているものが増えてきているといったところですね。
また、品質についてはこう分析しています。
北海市場屯田店斉藤亮彦店長「じゃがいもやにんじんだったりこれからどんどん出てきますけども、去年よりも小さいという話を聞いております。」
暑さと雨不足の影響でにんじん、じゃがいも、たまねぎなどが小ぶりになっている一方で、暑さが功を奏してスイートコーンなどは糖度が上がっているそうです。
北海市場屯田店斉藤亮彦店長「形が悪いからと言って味に影響の出るものはさほどないんですよね。見た目にこだわらなければ十分おいしいものは食べられるのかなと思います。」

ただし、これから秋に向けては価格の上がる野菜が増えると予想しているそうです。
北海市場屯田店斉藤亮彦店長「いま北海道産のはくさいを販売しておりますが、これからの時期9月10月になってくると本州産に切り替わってきます。収穫量がかなり減っているという話を聞きますので、鍋野菜でこれから需要が高くなってくるものこそ、値段の上がり方が大きいのかなと思います」
▼生育が早く、収穫が7月に前倒しいま、レタスなど葉もの野菜がやや高値
▼スイートコーンやくだものは糖度が高い
▼ニンジン、タマネギ・ジャガイモが小ぶり
▼本州産野菜が生育不良、秋に向けて鍋物用野菜などが高くなりそう
こうした傾向について札幌市中央卸売市場の関係者はこう話しています。
▼「猛暑予想で、影響を受けやすい葉物野菜の作付けを減らした農家が多い」←※その結果が8月の札幌市の価格調査にも出ています。
▼ホウレンソウ前月比46.3%アップ
▼レタス前月比34・2%アップ高温でダメになったものもあり供給減少

特にこの野菜が心配だそうです。
▼ハクサイ前月比22.9%アップ「本州産で補っているが足りない。需要の増える秋以降はさらに高くなるのでは」北海市場でも同じ心配をしていましたね。
▼猛暑だったおととしの傾向に似ている
▼農家は非常に苦労しているので、形の悪いものなども積極的に消費してほしい
では、生産者の農家はこの天候にどう対処しているのか、取材して来ました。
「もうこれ、ダメになってるんだわこれ、虫が入って。」
札幌市清田区にある高橋ファーム。
およそ2.7haの畑でスイートコーン、トマト、サツマイモなど20種類以上の野菜を栽培しています。
新鮮な野菜が買える直売所も人気ですが、ここ数年の暑さが主力の作物に思わぬ変化をもたらしたそうです。
高橋ファーム高橋信一郎さん「虫関係ですね、本州から渡ってきていてるんですよね、トウモロコシで言えば「アワノメイガ」という種類なんですけど、それがトウモロコシの外側から中を掘って歩いて」

高橋さんの畑には数年前から、暖かい地方を中心に生息する「アワノメイガ」というガの幼虫が発生し、スイートコーンの中を食い荒らすようになったと言います。
このため、スイートコーンは一部の皮をむき、中を確認してから売るようになったそうです。
さらに従来のスイートコーンの中には暑さでうまく育たないものも出てきたため、高橋さんは今年思い切った対応策に打って出ました。
「ここの畑の一角が全部「ミルキーシュガー」なんです。」
皮をはいで中を見ると・・「ちょっと薄い白みがかった、こういう実がなるんですけど、これが本当にうまいんですよね!」
高橋ファームでは今年から暑さに強いミルキーシュガーという新しい品種のスイートコーンの作付けを始めました。
「今年札幌ではうちが初めて作ったという品種です。甘みが強くて、食感もよい。
この暑さにも強いという形で作り始めています」
糖度はメロン並みの16度以上ありすでにリピーター続出の人気商品になっているそうです。
もう、暑いことを前提に品種改良で対策する段階に来ているということですね。

こうした気候の変化で北海道での作付けが増えているものあります「サツマイモ」です。
名前のとおり九州など暖かい地方の作物という印象ですが、2005年に5haだった道内の作付面積は2023年に100haと20倍になりました。
高橋ファームでも主力作物のひとつで直売所では焼き芋なども売られていました。
我々の食卓と気候は本当に直結しているのがわかりますね。
さて、今週末からはそんな道産野菜いっぱいの秋のグルメイベントが始まります。
一部をご紹介します。
★8・30~31 幌加内新そば祭りファイナル
★9/5~7 とかちマルシェ(帯広市)
★9/12~10/4 さっぽろオータムフェスト
★9/13~15 北の恵みあさひかわ食べマルシェ
こうしたイベントが楽しめる北海道の実り改めてありがたいなと思います。