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世界自然遺産登録から20年 北海道・知床観光「自然を守りながらアクティビティ体験」両立の難しさも

世界自然遺産の登録から20年を迎えた知床。
3年前の知床沖での観光船沈没事故以降、観光客が減ったことを踏まえ鈴木知事が
観光船の視察を行いました。

1日朝、オホーツクの斜里町・ウトロ漁港を訪れた鈴木知事。
乗り込んだのは知床の大型観光船・おーろらです。
知事が公務として知床の観光船に乗船するのは今回が初めて。
知床の雄大な自然や観光船の安全性を自らPRするためとしています。

■鈴木直道知事「みなさんに安心してご利用いただけるために、力を尽くしていること、このことも皆さんに知っていただきたいと思います」

今から20年前の2005年。
道内で初めて世界自然遺産に登録された知床は、唯一無二の自然をアピールし、北海道を代表する観光エリアへとなりました。
しかし。

■坂詰怜記者「事故を起こした知床遊覧船の横にあった事業者も閉業し、知床の目玉でもあった観光船は大きな打撃を受けています」

2022年4月、知床沖で乗客乗員26人を乗せた小型観光船「KAZU I」が沈没。
20人が死亡、6人が今も行方不明のままです。

また、先月には羅臼岳で東京から訪れていた登山客がクマに襲われ死亡。
自然を楽しむはずの知床観光の安全性がいま揺らいでいます。

知床データセンターによりますと、知床の観光客は、コロナの影響により2019年を境に大幅に減少。150万人を切っています。

■鈴木直道知事「例えば 餌やりをしてはいけない、クマがいる中で、どう自然を守りながら国立公園としてアクティビティを体験していくのか、両立していく難しさはあるが徹底的に追及していくことが大事」

漁師のかたわらウトロ地区で飲食店を営む古坂さん。コロナ禍や観光船沈没事故を経て、ようやく賑わいが戻りつつあると感じています。

■OYAJI 古坂彰彦さん「徐々に(観光客が)増えてはいます。前みたくはというのは分からない。観光船の事故とか クマの事故 難しいところはあるよね。自然相手だから、みんなが1つになって観光も漁業も1つになってルール作りができたら。」

雄大な自然の中で、「安全」を大前提とした観光は守られるのか。
20年という節目の年に新たなルールが求められています。

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