札幌・西区 泥漏れで掘削を中止していた北海道新幹線トンネル工事が再開 地質調査ボーリング跡が原因か
2025年 9月 2日 16:48 掲載

北海道新幹線の建設工事を行う鉄道・運輸機構は2日、札幌市西区でトンネルの工事中に泥が地上に漏れ出し、中止していた札樽トンネルの掘削を再開すると発表しました。
8月26日、札幌市西区の札樽トンネル札幌工区で、掘削中に地上に泥が漏れだしました。
当時現場では「気泡材」と呼ばれる泡状の液体を混ぜることで土を泥状に柔らかくして掘削をしていました。
鉄道・運輸機構によりますと、その泥が地下約29mにある掘削中のトンネルの8mほど上にあった地質調査のためのボーリング跡から地表に漏れ出てしまったとみられることがその後の調査で判明したということです。
札樽トンネルは、地上の監視強化など必要な対策を講じたうえで2日午後4時すぎに掘削を再開する予定だということです。
鉄道・運輸機構は「地域の皆様並びに関係者の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。今後とも、万全を期して安全に工事を行ってまいります」とコメントしています。