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三つ巴の旭川市長選、240億円の大型公共施設計画の行方は? 3候補の主張と課題を深掘り

三つ巴の戦いとなっている旭川市長選挙。大型公共施設の建設計画の是非が主な争点となる中、市民は旭川の未来を誰に託すのでしょうか。

無所属・新人・野村パターソン和孝さん(40)
「世界の参考になる事例をここ旭川から生み出そうじゃありませんか」

新人で元旭川市議の野村パターソン和孝さん。

野村さんの妻)
「あ~めくっちゃだめ!」
無所属・新人・野村パターソン和孝さん(40)
「何これすごい粘着力だな」
野村さんの妻)
「ごめんなさーい」

後援会組織を持たず、無所属で出馬した野村さん。妻をはじめ家族の協力を得ながら今回の選挙に挑んでいます。中小企業への経済支援や支出の1円単位での見直しなどを訴えています。

2期目を目指す現職の今津寛介さん。自民党と公明党から推薦を得て7日間の選挙戦に臨んでいます。

無所属・現職・今津寛介さん(48)
「お手!おかわり!で、じゃれさせる。あれ、疲れたかな?」

告示前日にやってきたのは市内のドッグラン。愛するペット、ラブラドールレトリバーの「あさひ」くんとリラックスした時間を過ごしました。

訴えるのは、旭川空港の路線拡大や除排雪の強化などです。

無所属・現職・今津寛介さん(48)
「夢と希望の持てる旭川市を作っていくために、戦ってまいります」

新人で無所属の石田尚利さん。共産党の旭川地区委員長を12年務める石田さんのもとには、市民から多くのメッセージカードが届いていました。

無所属・新人・石田尚利さん(56)
「これは私の高校のとき同じ部活だった人が『勝手に応援する会』を作っていただいて、本当に好きなように応援してくれています。アハハハ!すごく嬉しいです」

石田さんは学校給食費の軽減や自衛隊への名簿提供の停止などを訴えています。

無所属・新人・石田尚利さん(56)
「将来の世代に負担を負わせない、そのこともしっかりと進めてまいりたい」

道内第2の都市、旭川。しかしその人口は少子高齢化や市外への転出などで減少し、ピーク時よりも5万人ほど少ない31万人台となっています。そうした中、市が進めるのは大型公共施設の建設計画です。

老朽化が進む花咲スポーツ公園の総合体育館をプロバレーボールチーム・ヴォレアス北海道の試合やライブなどが開催できる新アリーナに建て替えるほか、様々な競技に対応可能な市民向けの複合体育施設を東光スポーツ公園に新たに建設する予定です。
どちらも2030年度の完成を目指し、建設費は合わせておよそ240億円。新アリーナの維持費は年間およそ2億5000万円かかると見込まれています。

旭川市民(70代)
「すごい金額だよね。いっぺんに何もかもって言ったら市役所(新庁舎)にしても立派に(建て替え)してお金も出ていっているだろうから」

旭川市民(40代)
「やっぱり新アリーナについては、これから次世代へ向けてといいますか、ヴォレアスさんの今後についても必要な部分になってくるので」

これらの建設計画の是非について3人の候補者は。

無所属・新人・野村パターソン和孝さん(40)
「当然最初の建設の部分、これは国費で色々補助が出るかもしれない。だけれども、維持費どうやっていくんですか。おそらくPPPだとか、民間と組んで色々工夫をして維持費はどうやって捻出していこうって考えていらっしゃるのだろうけど、中々そこは不安が残っていますし、そこの説明っていうのは意外と少ないんですよね」

無所属・現職・今津寛介さん(48)
「これらの財源は、国庫補助金の獲得や有利な起債、4年に一度の受益と負担の適正化、公共施設の統廃合、DX等業務改善による支出の抑制を進めることで必要な財源を確保してまいりたいと考えております」

無所属・新人・石田尚利さん(56)
「立て続けに大型公共事業が行われることになれば、旭川市の財政が悪化することは必至です。市民不在の計画ではないか。抜本的な見直しが必要と考えます」

旭川の未来を託す市長選。投票は7日で即日、開票されます。

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