恵庭市・遠藤牧場 3人の障害年金など損害賠償訴訟 牧場側が新たに反論「ひと手間加えた食事を用意した」
2025年 9月 5日 18:41 掲載
恵庭市の牧場で知的障害を抱える3人が障害年金を横領されたなどとして、牧場と市に損害賠償を求めている裁判。5日、牧場側が新たに反論の書面を提出しました。
訴えを起こしているのは、恵庭市の遠藤牧場で働いていた知的障害を抱える男性3人です。訴状などによりますと、3人は水道のないプレハブ小屋に住み込みで、給料を支払われることもなく働かされ、支給された5000万円以上の障害年金を横領された「経済的虐待」があったと主張しています。また、恵庭市も問題を隠蔽していたとして、牧場と市にあわせて、およそ9400万円の損害賠償を求めています。

5日の裁判で、遠藤牧場の親族は手書きで反論の書面を提出し「彼らは我が家に来て1ミリも幸せに思った事はなかったのだろうか」「家族の一員として衣食住、仕事も一緒に愛情を持って生活を共にした事は事実であり、けして虐待、横領、奴隷、劣悪な環境などの行為は一切ありませんでした」「時には卵かけごはんの時もあったがひと手間加えた食事を用意していたはずである」などと主張しました。
■原告弁護団・中島哲弁護士:
「金銭的なもので言うと『(障害年金の)横領はない』と言うけれども、『年金の管理はわかりません』と書いてある。分からないはずはないでしょうと、そこは強く言いたい。」
次回の裁判は来月17日に行われます。