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太陽光発電施設の建設計画が浮上 タンチョウ撮影地の景観守るため鶴居村が民有地買い上げへ

道東の鶴居村で、太陽光発電所の建設計画が浮上した民有地を村が購入する方針を固めたことがわかりました。

■高橋海斗記者「湿原を流れる川にかかる赤い橋はタンチョウの撮影スポットとしてよく知られています。この近くで今年に入り、太陽光発電施設の建設計画が浮上しました」

鶴居村を流れる雪裡川。
釧路湿原に流れ込むこの川には、国の特別天然記念物で村のシンボルでもあるタンチョウがやってきます。

■吉田麗人記者「午前6時半です。すでに50人の写真愛好家らが集まってます。お目当てはタンチョウです」

雪裡川にかかる音羽橋は、毎年元日にその年最初のタンチョウの舞いをカメラに収めるため多くの人たちが集まります。
そんな音羽橋から1.5キロほど離れた丘の民有地で浮上したのが、太陽光発電所の建設計画です。

建設を計画したのは再エネ事業などを手がける大阪の日本エコロジー。
鶴居村によりますと今年1月、日本エコロジーから太陽光発電所の建設計画が伝えられ、村が日本エコロジー側に住民説明会の開催を求めたところ、2月下旬に計画を見送るという通知が届いたということです。

日本エコロジーは、鶴居村の隣にある釧路市で道の許可を得ずに森林を伐採したとして道から工事の一部中止の勧告を受けています。
鶴居村での計画見送りについて日本エコロジーはHTBの取材にこのようにコメントしています。

■日本エコロジー「鶴居村と協議の上、景観や環境に影響があると判断したため、建設計画を取りやめた」

建設は取りやめになったものの、今後新たな建設計画が持ち上がる可能性があるこの民有地。
村の条例では、景観に影響を及ぼすような開発行為を行う場合、事前に村と協議することが定められていますが、法的拘束力はありません。
このため村はこの民有地を購入する方針を固めました。
地元の観光協会は今回の村の判断を歓迎しています。

■美しい村・鶴居村観光協会 和田正宏 理事長「(Q保護するため村が買うことは?)素晴らしい英断だと思う。冬場のシーズンは世界中からタンチョウを見に来るお客さんがたくさん来る。そういうお客さんがメガソーラー設置している風景を見たらどう思うかと考えたら本当に残念だと思う。」

太陽光発電施設が増える道内。
環境や景観の問題が持ち上がる中、新たなルール作りが求められています。

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