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16年ぶりニセコ町長選、新人4人が立候補 外国人との共生や町の課題解決訴える 水源地問題に各候補者は?

16年ぶりの選挙戦となったニセコ町長選挙。水源地をめぐる問題など、様々な課題を抱える町の新たなリーダーは誰になるのでしょうか。

9日に告示されたニセコ町長選挙。実に16年ぶりの選挙戦です。16年前の2009年と比べると、外国人は3倍に増え、人口のおよそ1割を占めています。今も変わりゆく町のリーダーに立候補したのは、4人の新人です。

福田恵一候補)
「交渉とか協力とかって、外国人とのやり取りがすごく多くて。これまでの経験は十分に生かして皆さんの役に立てるんじゃないかと」

横浜市在住の福田恵一さん。先月まで勤務した日産自動車で海外部門を担当し、その経験を生かして「外国人との共生」を目指します。また、自動運転の実証実験を誘致する考えです。

福田恵一候補)
「かなり交通不便に困ってらっしゃるでしょうから、(元勤務先の日産に)実証実験をやるならば、うちに来てくれませんかっていう話をしようかと思ってます」

選挙戦中、街宣活動は行わないということです。

4人の候補者の中で最も若い田中健人さん。5年前にニセコ町で官民連携のまちづくりの会社を設立しました。2児の父でもあり、「こどもまんなか」をキーワードに住民主体のまちづくりを訴えます。

田中健人候補)
「ニセコの将来を担う子どもたちが大きくなった時にニセコを離れたときに、また帰ってきたいと思える。長く暮らしたいと思える。子供が起点でその親世代あるいはその上の先輩世代、全ての世代が繋がる。そんな町を目指していきたい」

前原孝植候補)
「演説一筋!マイク1本!これで皆様の心に気持ちを込めて届けます」

元ニセコ町議の前原孝植さん。ビラ配りなどは行わずお金をかけない選挙戦を展開しています。SNSなどで積極的に政策を発信し、「古い政治を変えたい」と決意を述べました。

前原孝植候補)
「無駄遣いされているお金を、必ず見つけ出し、一つ一つ丁寧に丁寧に皆さんにお届けします」

小樽市在住で清掃会社に勤める岸伸一さん。小樽の風力発電計画に反対する市民団体の共同代表も務めています。ニセコ町にはたまに遊びに来る程度でしたが、この町から日本を変えていきたいと立候補を決めました。

岸伸一候補)
「(立候補したのは、)ニセコ町が日本の縮図であると考えているからです。必要ないリゾート開発、太陽光発電、風力発電の規制をする条例を作っていきたいと考えております」

新たなリーダーに町民が求めることは。

町民)
「農業者の目線というか、地元の目線に立とうという、みんなの声を聞きに回っていらっしゃったので、そういうことをこれからも続けていただける方がいいなと思っています」
「高齢者の方が多いので、高齢者の方のために公共交通機関のもう少し充実したものがあればいいなと思います」
「税金うんぬんより、水、僕も使っているんですが、農業にも使っていますし、生活にも使っているものなので、それが危ういというインフラの脆弱さはどうにかしてほしいと思いますけれどもね」

争点の一つに浮上しているのが、羊蹄山麓の水源地を巡る問題です。町は水源地を守ろうと、2013年に16万平方メートルを超える土地をおよそ1200万円で購入しました。しかし、4代前の所有者が土地の所有権を主張し、町を訴えてきました。

4代前の所有者)
「不正に売買が行われた。売ったつもりはない」

土地の登記簿によると、17年前の2008年にA社がB社に売却。そのあと、C社、D社、そしてニセコ町へと所有権が移っています。ところがA社は、第三者が土地を無断でB社に売り払ったと主張し、土地の返還を求めてきました。

この土地周辺は、人口のおよそ8割にあたる4000人に給水可能な水源地です。一審で札幌地裁はA社の主張を認め、町は敗訴しましたが、その後、控訴。

須藤真之介記者)
「ニセコ町民などから集まった署名を提出するため町長らが今、裁判所に入っていきます」

水源地を守ろうと町は22万人もの署名を集め、11日に札幌高裁に提出しました。

ニセコ町 片山健也町長)
「地方自治体が水を守るということについても、国の法的な面も応援いただければありがたいなと」

現在、A社はおよそ5億円で町に土地を売却する和解案を示しています。一方のニセコ町側は、関係者によりますと数千万円の和解案を提示するかどうか検討しているということです。

候補者たちは、この問題にどのように向き合っているのでしょうか。

福田恵一候補)
「私、横浜にいてもこの辺の水を取り寄せて飲んでたりしたんです。だから、もうこの美味しい水は何としても守りたいと。町の和解案の作成にも積極的に早速取り組んでいきたいと思います」

田中健人候補)
「ニセコ町として町民に寄り添って、毅然とした態度で臨むところと、水資源、貴重なものですので、何らかの形ではしっかり守っていくっていうことは伝えていきたいですね」

前原孝植候補)
「町の対応に関してはもう後手後手な感じがします。いろんなやり方や争点を変えて増やして戦っていかなければいけなかったのかなと」

岸伸一候補)
「水源地の問題も今後水道民営化とかが始まらないように規制とかを考えていきたいなとは思っております」

ニセコ町長選の投開票は14日です。

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