法令違反で一部中止勧告の釧路湿原周辺メガソーラー、1カ月ほど工事中断へ「環境配慮した形で進めるため」
2025年 9月12日 18:10 掲載
釧路湿原周辺でメガソーラー施設の建設を計画し工事を進めていた大阪の日本エコロジーが、希少生物や環境に配慮した計画を進めるためとして、1カ月ほど工事を中断する方針であることが分かりました。
日本エコロジーは釧路湿原周辺の釧路市北斗で、4.3ヘクタールの土地におよそ6600枚のパネルを設置するメガソーラー施設の建設を計画し、工事を進めていました。日本エコロジーは12日、HTBの取材に対し、「森林の原状回復と希少生物への保護対策について市や道と協議し、環境に配慮した形での計画を進めるため」として、工事を1カ月ほど中断する方針を明らかにしました。
この建設をめぐっては文化庁が、希少生物の調査が不十分であれば「原状回復を命じる可能性もある」との見解を示しているほか、道の許可を得ずに0.86ヘクタールの森林を開発した森林法違反が発覚し、道が今月2日、工事の一部中止を勧告していました。