今月末に閉園迫る「ノースサファリサッポロ」に立ち入り検査 100棟以上の建物残存 動物たちは
2025年 9月18日 16:15 掲載
閉園まで2週間を切った札幌市南区のノースサファリサッポロ。16日、札幌市が立ち入り検査し依然として118棟の違法な建物が残っていることがわかりました。
■鈴木麻友記者:
「札幌市の職員がノースサファリサッポロに入っていきます。建物の撤去が進んでいるかを確認します。」
今月末での閉園を発表している札幌市南区の民間動物園ノースサファリサッポロ。2005年7月のオープン以来、建物を建てるには市の許可が必要な市街化調整区域で20年にわたり無許可で営業を続けてきました。閉園を前に今年5月以来4カ月ぶりに行われた市の立ち入り検査。5月から15棟減ったものの、依然として118棟の違法な建物が残っていることが確認されました。
■札幌市開発指導課・坪田修一課長:
「正直多いなという印象ですね。100棟以上の建物が残っていますので、引き続き建物の除却の指導は継続して行わなければいけないなと思っている。」
札幌市の聞き取りに対し園を運営するサクセス観光は、閉園後は建物の撤去のスピードを早めると話していて、2029年12月には全ての建物を撤去する計画です。建物の撤去と合わせて必要となってくるのが動物の移送です。今月5日に行った市の調査では、ニシキヘビなどの特定動物を含む319頭の飼育が確認されています。
ノースサファリサッポロを巡っては新たな問題も。札幌市は2021年度に交付した新型コロナ後の事業再構築補助金750万円についてサクセス観光に返還を求めています。しかし、期限としていた今月11日までに返還がなく返還の意思もないことが分かったため督促状を出す方針です。
様々な問題が山積しているノースサファリサッポロ。閉園を前に市の対応について問われた秋元市長は
■札幌市・秋元克広市長:
「長年にわたり指導はしてきておりましたけれども、やはり非常に建物の棟数が増えて拡大をしてしまった。もっと早期の段階で、除却命令などの強い措置をとるべきだったのではないかというような反省もございます。」