除雪機の試運転中に挟まれ死亡 除雪機事故、38件中32件が誤使用や不注意 NITEが安全な使用呼びかけ
2025年 9月25日 18:51 掲載
まだ9月ですが、道内では早くも除雪機を買い求める人が増えています。こうした中、名寄市ではおととい、除雪機と棚の間に挟まれ70代の男性が死亡しました。除雪機の試運転中だったと見られています。
近江谷真由記者)
「店内には除雪機がずらりと並んでいます。すでに完売しているものもあります」。
札幌市内のホームセンター。除雪機の予約は7月ごろから始まり、今シーズン用意したおよそ200台のうちすでに100台が売れているといいます。今月末までは除雪機が1万5000円割引になるキャンペーンを行っていて、先月後半から売り上げをのばしているそうです。
ジョイフルエーケー屯田店 島崎慎吾副店長)
※崎は正しくは「たつさき」
「数年前の豪雪からお客様の意識も早まって、価格の低い小型機だとか、あとは今期の新型機も徐々に販売につながっています」。
冬支度への意識が高まる中、名寄市では23日に痛ましい事故が。74歳の男性が車庫で除雪機と棚に挟まれ死亡しました。警察によりますと除雪機はエンジンがかかったままでギアがバックに入っていたということです。男性が試運転で除雪機を前に進めようとした際に操作を誤った可能性があるということです。
NITE(製品評価技術基盤機構)によりますと、2023年度までの10年間に除雪機による死傷事故は38件発生。うち32件は誤使用や不注意による事故だということです。NITEは一酸化炭素中毒になる恐れがあるため、必ず屋外で使用すること、ハンドルから手を離すと自動的に走行が止まる安全機能を無効化しないこと、電源をオンにしたままその場を離れないことなど注意を呼びかけています。