幼稚園教諭を育成する専門学校が免許取得に必要な試験で模範解答の丸写しを認めていた問題で、内部告発して懲戒解雇された男性が解雇の無効などを求めた裁判が始まり、男性は「なぜ告発して責められるのか」と意見を述べました。

札幌市中央区の「札幌こども専門学校」の教員だった男性は、学校が幼稚園教諭免許の取得に必要な試験で、学生に模範解答の丸写しを認めていたことを今年１月、報道機関に内部告発しました。
学校側は「内部資料を許可なく持ち出した」などとして男性を懲戒解雇していて、男性は解雇は無効だとして、学校法人を７月末に提訴しています。
２日、札幌地裁で行われた初弁論で、男性は「なぜ正しいことを告発して責められるのかと屈辱的な思いをした」などと意見を述べました。
裁判では、男性が６月に申し立てていた仮処分についても審理され、学校側は争う姿勢だということです。