インフルエンザ すでに流行シーズンに 札幌で学級閉鎖急増中 その理由は
2025年10月 7日 16:37 掲載
急に寒くなった道内ですが早くもインフルエンザの感染が増えていて、札幌では学級閉鎖も相次いでいます。
■患者の母親:「きのうから熱で39℃ぐらいまで上がって・・」
札幌市中央区の小児科。今月に入ってからインフルエンザの患者が増え始め、6日は4人の感染が確認されました。
■患者の母親:
「幼稚園でインフルエンザがはやっていて、1クラスが学級閉鎖になっている」
■円山ため小児科・多米淳院長:
「今年は1か月以上早いと思いますね。去年は11月中旬ぐらいから12月がピークでしたけれども、まだ10月ですので」
厚労省は今月3日、インフルエンザが流行シーズンに入ったと発表しました。1年を通して流行したおととしを除くと、過去2番目に早い流行入りです。先月28日までの1週間に報告された1医療機関当たりの患者数は道内で0・57人。去年の同じ時期は0.11人でした。
インフルエンザの感染拡大で、札幌市内の小中学校では7日に1校が学年閉鎖に、5校7学級で学級閉鎖となりました。なぜ今年は感染が早まっているのでしょうか?
■円山ため小児科・多米淳院長:
「万博があったりいろいろなイベントがありましたので、人の流れが多かったのかなというのがひとつの原因かなと思います。」
また今年の夏の猛暑で疲れがたまり、免疫力が落ちていることも原因として考えられるといいます。
■円山ため小児科・多米淳院長:「ちょっと痛いからね」
こちらの小児科では6日からインフルエンザワクチンの接種が始まりました。多い日には1日40人ほどが予約しているそうです。
■円山ため小児科多米淳院長:
「効果はワクチンを接種してから2週間かかりますので、早めの接種をおすすめします。」
■スタジオ解説・依田アナウンサー:
私の周りでもちょっとずつ増えてきたなという印象がありますが、数字を見ていきましょう。直近一週間のインフルエンザの患者数です。
・9/22〜9/28 定点あたり報告数 インフルエンザ患者数は1医療機関あたり
※流行の基準は1.0人
全国 1.04
北海道 0.57
札幌市 0.41
倶知安 0.75
岩内 0.50
室蘭 5.57
江差 7.00
市立函館 1.00
後志から道南方面の保健所管内で見ていきますと、ちょっと数字高いなという印象がありますね。室蘭、江差、市立函館は流行の基準の1.0人を超えています。
函館の保健所の方に聞きました。多くの患者は お子さんだということなんです。気温が5℃くらい9月の中旬から下がって、急な温度変化に体温調節機能が大人に比べて未熟なお子さんが体調を崩し、風邪をこじらせた可能性があるのではないかということです。お子さんがかかりますと、次に親がかかって、親がかかると周りの大人に広がっていきますので、基本ですが、手洗い、うがい、そして症状がある方はマスク徹底していきましょう。