秋の味覚に明暗 サンマの水揚げは好調 秋サケは過去10年で最も少ない水揚げ
2025年10月 8日 11:04 掲載
秋の味覚は明暗がはっきりわかれました。
サンマの水揚げは好調その一方で、秋サケは過去10年で最も少ない水揚げとなりました。
漁業情報サービスセンターによりますと、8月15日から先月末までの全国のサンマの漁獲量は2万8489トンで、前の年の同じ時期と比べ2.4倍となりました。
15年連続で全国一の水揚げを誇る根室市の花咲港では、前の年の1.8倍となる1万7179トンの水揚げとなりました。
今シーズンは根室沖にサンマが好む冷たい水温帯ができ、小型船も出漁したため、水揚げ量が多くなっているということです。
今後については「低水準の予測は変わらず大型のサンマは少なくなるものの、根室沖に再び群れがやってくる予想で、道内のスーパーには生鮮サンマが安定して並びそうだ」ということです。
一方で秋サケは不漁です。
6日発表された道のまとめによりますと、先月末までの今シーズンの道内の秋サケの水揚げ量は、前の年の同じ時期と比べ47.7%減少し、約317万匹と過去10年で最低となりました。
道総研さけます・内水面水産試験場は「現段階で当初の来遊予測を下回っている。今後も大きく盛り返す見通しはない。スーパーなどで販売されるサケの切り身、筋子共に価格が下がる要因は見当たらない」としています。