75歳からの身体能力低下が事故につながる?相次ぐ高齢ドライバー事故 道警が相談窓口「不安あれば相談を」
2025年10月 8日 16:37 掲載
7日、釧路市のスーパーで74歳の男性が運転する車が屋上の駐車場から店の中に転落する事故がありました。高齢者による事故はどのように防げばいいのでしょうか。
「屋上駐車場から車が落ちてきた」きのう、釧路市のスーパーで起きた事故。2階の屋上駐車場から乗用車がガラス戸を突き破り1階の売り場に転落しました。巻き込まれた人はいませんでしたが売り場に人がいたらけが人が出ていてもおかしくない今回の事故。警察によりますと運転していたのは74歳の男性でアクセルとブレーキを踏み間違えたとみられています。
こちらは6日、札幌市豊平区の福住駅近くを走る車のドライブレコーダーの映像。前を走っていた軽乗用車が歩道に乗り上げ標識をなぎ倒しました。
目撃者)
「(午前)9時前だったので通勤通学の方も多くいるので人が通っていたら危なかったなというのは事故を目撃したときに思いました」。
目撃した男性によりますと、軽乗用車を運転していたのは70代から80代くらいの男性だったということです。
後を絶たない高齢者による事故。専門家は統計的に75歳くらいから身体能力が衰えて事故につながりやすいと指摘します。
九州大学 志堂寺和則教授)
「自覚せずに運転すると今まで通りの若いころの運転にどうしてもひきずられてしまって、若いころはこのスピードでこのカーブを曲がれたのにとかになってしまう。自分の状態を知った上での運転が大事かなと思っています」。
高齢ドライバーによる事故を防ぐ1つの対策が運転免許証の自主返納です。
道内の免許証返納は、東京・池袋での暴走事故が起きた2019年は2万件を超えましたがその後は減少しています。
道警は運転に不安がある人やその家族向けに相談窓口を設けていて、最寄りの運転免許試験場に相談してほしいと呼びかけています。