札幌・西区でクマの足跡と目撃情報 小中学校は臨時休校に 道内広範囲でドングリ凶作が影響か
2025年10月 8日 18:25 掲載
香山芽郁記者)
「住宅にはクマの足跡が複数くっきり残っています。私の手と比べてみるとおよそ15センチほどの大きさです」。
くっきりと残されたクマの足跡。札幌市西区西野3条7丁目にある住宅の敷地内に残っていました。ここからおよそ50メートルの道路では午前0時すぎ、1メートルほどのクマが道路を横断するのを目撃されています。
クマが目撃されたのは山から離れた住宅街、周辺には商業施設や小中学校があります。2日には、山の近くの宮丘公園でクマ1頭が目撃されていました。
山から離れた市街地での出没に住民はー
近くに住む人)
「朝夕は怖いなと思ってかみさんとも話している。この辺、住宅地と山がすぐ隣どうしですし、山を超えたらすぐ定山渓の奥なので、いつ出てきてもおかしくないと言えばおかしくない。当面はそれぞれが気を付けるしかないのかなと」。
周辺にある西園小学校や宮の丘中学校など3校は臨時休校となり、9日以降は保護者に送迎を依頼するなどの見守り登校を実施するということです。
道内で相次ぐクマの出没。道の調査によりますと、ことしはクマの食料となるドングリが、道内の広範囲で「凶作」となっていることがわかりました。これまで出没しなかった場所でも遭遇する可能性があることから、道は「秋のヒグマ注意特別期間」を来月末まで延長し、注意を呼びかけています。
小樽市の小学校ではすぐそばの裏山にクマのフンが。8日あさに小学校の教員が発見し、警察に通報しました。
塩谷小学校・川越博之教頭)
「山の近くなので出るかもしれないと思っていた子もいたようですけれども、実際にその話が現実になるとちょっとびっくりして、ショックを受けたような子もおりました」。
警察によりますと、周辺でのクマの目撃情報はありませんが、フンは乾燥していて、1日か2日程度時間がたっているということです。これを受け、小学校では保護者に下校時の送迎を依頼し、あす以降の対応を検討しています。