自公連立解消で北海道の選挙区への影響は・・・ “自公協力”の道4区どうなる?道内自民党議員に聞く
2025年10月10日 18:45 掲載
公明党の斉藤代表は自民党の高市総裁との党首会談を受け、連立を解消する意向を明らかにしました。道内選挙区への影響は?
■公明党・斉藤鉄夫代表:
「自公連立政権についてはいったん白紙とし、これまでの関係に区切りをつけることとしたい。とても首班指名で高市早苗と書くことはできない。」
午後2時ごろから行われた自民党と公明党の党首会談で公明党は、政治とカネをめぐる企業・団体献金の抜本的な規制強化を求めていましたが自民党側は譲歩せず合意には至りませんでした。斉藤代表は「最も重視する政治とカネに関する基本姿勢で意見の相違があった。自民党の回答は誠に不十分だ」と述べました。
■自民党・高市早苗総裁:
「わが党としては、丁寧に説明もすべくひとつひとつ真摯に対応をしてまいりました。総裁がわたしではなかったら、連立離脱はないのですかとも聞きました。総裁が変われば連立を組むということも聞きましたけども、今回の総裁選挙で誰が選ばれていても同じですとおっしゃいました。」
自公政権の解消で今後、注目となるのは自民党と公明党の選挙協力の行方です。
■公明党道本部・佐藤英道代表:
「来るべき衆議院議員選挙、北海道4区からの立候補を決意をいたしました。」
次の衆院選では自民党が公明党に選挙区を譲る自公協力の象徴区は、札幌市手稲区や小樽市を地盤とする道4区となる予定でした。自民党と公明党が先月行った合同会見で自民党は、次の衆院選に候補者を立てず、公明党の佐藤英道衆議院議員を擁立することが発表されたばかりでした。
■自民党・中村裕之衆議院議員:
「課題に対して結果を出して実現していくという意味では、これほどふさわしい人はいないだろうと思っていますので、良かったなと。一緒にやっていけていいなと思います。」
10日の連立解消の発表を受けて報道陣の取材に応じた中村裕之衆議院議員はー
■中村裕之衆議院議員:
「きのう(9日)夕方あたりから少し怪しくなってきたと思いましたが、こういう結論になるとは想定していないので意外です。(佐藤英道衆院議員から)朝、連絡をいただいて、『結論は分からないけど友情は変わらないから』と言われて、これってどういう意味なのかなと分からなかったが・・」
(Q4区の協力体制が白紙に?)
「その可能性は高いと思う。ドラスティックにただちに方向転換するのではなく、道内でもあ互いに協議しながら方向性を定めたい。」
■スタジオ解説
依田英将アナウンサー:
では改めて今回の連立解消における、自公の選挙協力を巡る道内への影響を見ていきます。2つの党は次の衆院選で、北海道の札幌市手稲区、小樽市を始めとする道4区で選挙協力することを先月決めたばかりでした。これまで4区は自民党の中村裕之議員が出馬していましたが、選挙区を譲ります。公明党の佐藤英道議員に譲って、次回の選挙では支援することとなっていました。
中村さんは、先ほどHTBの取材に対して、4区の協力体制が白紙となる可能性は大きいのではないかと答えています。