高校教師が物流や携帯ショップなどの業務を体験!「先生Fes」で進路指導に役立つリアルな職業情報を獲得
2025年10月14日 19:20 掲載
様々な企業の仕事を体験する道内初のイベントが札幌で開かれました。体験するのは、就職活動をする生徒たちの進路指導を行う高校の先生たちです。
安原依里記者)
「会場で企業からの説明を受けるのは就職活動を行う生徒、ではなく高校の先生たちです」
札幌市中央区で開かれた「先生Fes」。サービス業や運輸業、建設業など道内外から7つの企業が参加し、生徒に代わって高校の先生たちが業務内容を聞いたり職業体験を行います。2022年から全国各地で行われているイベントで、道内では初開催です。
イベントを主催するジンジブ 山本陽介さん)
「紙の求人票だけで選んだり、先生を介して1人1社受けるというケースが慣例化しているものですから、いかに先生自身が仕事を知るかというのが重要なのではないかと考えている」
こちらは東京に本社がある食品の物流会社。先生がラップ巻きと呼ばれる荷物の梱包作業を体験します。
高校教師)
「学生にやってもらいたい。あっ取れちゃった」
高校教師)
「思ったより難しかったです。結構引っ張られる感じ。生徒はどの仕事が向いているかわからないだとか、自分にできるのかどうかなど不安をもった生徒もいるので、今回体験して分かったことを少しでも生徒に還元できたらいいなと思います」
こちらは小樽市に本社がある携帯ショップの運営会社。体験したのはスマホのフィルムをコーティングする作業です。
高校教師)
「こういうのもやるんだ、店員さんは」
企業の担当者)
「そうですね。あとフィルムも貼ったりします」
高校教師)
「意外とこういう携帯会社ってよくわからないのでいろんな仕事があるんだって直接聞けて良かったです。うちは結構就職する生徒もいるものですからいろんな仕事を紹介できたらいいなと思って参加しています」
先月16日から解禁となった高校生の採用選考。
高卒者の道内の求人倍率は2016年は1・31倍でしたが、ここ数年は売り手市場が続き3倍ほどになっています。引く手あまたの高卒者は「令和の金の卵」とも呼ばれ、企業の争奪戦が激化しているんです。
エムデジ人事部 北脇まりん副主任)
「最近就職より進学、特にコロナをきっかけにそういった傾向に流れてというのが強くなってきている。(Q:直接先生と話せるのは?)ありがたいですね。めちゃくちゃありがたいです」
イベントを主催するジンジブ 山本陽介さん)
「企業も直接高校生にアプローチするのは難しいので、進路指導や就職担当の先生と直接つながりを持つことで今後の就職や採用につなげることができる。(先生は)きょう得た情報や体験を生徒に伝えて生徒の理解を促進していただければなと思います」