遠藤牧場裁判 原告側が本人尋問へ向け障害者への質問など配慮求める意見書を提出
2025年10月17日 18:45 掲載
恵庭市の牧場で、知的障害を抱える3人が障害年金を横領されたなどとして牧場と市に損害賠償を求めている裁判。原告側が今後本人尋問を求めていくため、障害者に配慮するよう意見書を提出しました。
恵庭市の遠藤牧場で働いていた知的障害を抱える3人は、プレハブ小屋に住み込みで給料もなく働かされ、支給された障害年金も横領され、市が隠蔽したなどとして、牧場と市に損害賠償を求めています。17日の裁判で恵庭市側は、書面で市に虐待の相談や通報はないとして「経済的虐待の可能性はないという認識に至った」と改めて主張。一方、原告側は今後本人尋問を求めていくことを明らかにしたうえで、知的障害を抱える原告らへの質問などに配慮するよう裁判所に意見書を提出しました。
■原告弁護団・中島哲弁護士:
「これが単発の被害じゃなくて何十年にもわたって続けられてきたこ、障害者相手であれば許されるのか、そういうことの根源的な過ちを(本人尋問で)明らかにしたい。」
次回の裁判は、来年1月28日に行われます。