殺処分されるニワトリ46万羽 道内の約8% 今季国内初の高病原性鳥インフルエンザ疑い 白老町
2025年10月22日 16:38 掲載
■坂元優太カメラマン「白い防護服を身に着けた作業員の方々が、バスに乗って農場へやってきました。」
今シーズン国内初、養鶏場での高病原性鳥インフルエンザの疑いが確認された胆振の白老町の農場では、卵を採るためのニワトリおよそ46万羽の殺処分が始まりました。
道によりますと、殺処分される数は、道内にある採卵用のニワトリのおよそ8%にのぼります。
道はこの事態をうけ、緊急の対策会議を開きました。
■北海道 鈴木直道知事「これ以上のまん延防止に向けて、万全の体制を整えるよう指示します」
道などは今月30日までに殺処分を終える予定です。
また、道はこの養鶏場から半径10キロ以内の4つの農場、あわせておよそ62万羽についても移動の制限をかけました。
きのう(21日)発足したばかりの高市内閣のもと、新たに鈴木大臣を迎えた農水省でも緊急の対策会議が開かれました。
■農林水産省 鈴木憲和大臣「全国どこで発生してもおかしくない状況であることから、発生予防に向けて、改めて飼養衛生管理の徹底と警戒強化をはかるよう指示しました」
国は白老町の農場に専門チームを派遣し、感染の原因を明らかにしていく方針です。
今回、卵用のニワトリ道内の8%が殺処分ということなんですが、決して割合として小さくないと私は思います。専門家は今後の影響などこう話しています。
流通している鶏肉や卵は安全なので心配しないでくださいねと北大大学院の迫田教授は話しています。
感染源ですが、渡り鳥の渡りの季節が始まっています。北から南に移動する渡り鳥が感染源ではないかということです。今後もリスク管理を徹底するしかないと話しています。
そして、この鳥インフルエンザ、一昨年はエッグショックにも発展しました。道内で最大規模となります120万羽がこの時は殺処分されまして、卵が品薄になりました。Mサイズも1キロあたり一時360円台になりました。今後の物流への影響は、まだ見通しが立っていないということなんですが、実はじわじわと卵の価格は上がってきています。これ以上、鳥インフルエンザがまん延しないことを祈るばかりです。



























