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函館「休めと言われても死活問題」 スルメイカ休漁に関係者困惑

函館を中心に盛んな小型イカ釣り漁は、国が設定した漁獲枠を超えたため22日から休漁となり、地元経済や観光への影響が懸念されています。

■前田愛奈記者:
「函館漁港です。並んでいる船はすべてイカ釣り漁船です。
ただ、いまは漁に出ることができません。」

6月に始まった函館のスルメイカ漁。水産庁が今年度、小型イカ釣り漁船のスルメイカ漁に割り当てたTAC=漁獲可能量は3回の追加分を含めて4900tでした。ただ今月15日の時点で、全国の漁獲量は5844tとすでに超過しています。このため小型イカ釣り漁船は全国的に休漁を余儀なくされ、道内でも22日から休漁が決まりました。

22日に函館市内で漁業者が開いた緊急の会合。漁師からは不満が噴出しました。

■スルメイカ漁師:
「先が見えない。いつまで休むのか」

特に函館市漁協では、全国の漁獲枠の4900tのうち、先月末の時点で、漁獲量はわずか80t。来年1月末までの漁期を残しての休漁に納得がいきません。

■函館市漁協・瀧川久市組合長:
「函館市漁協では去年の6割くらいしまだ水揚げしていない。それが現状の中で休めと言われても死活問題。」

定置網漁でも水揚げされるスルメイカ。すぐに函館からイカが消えるわけではありませんが、生きたままのスルメイカの水揚げはなくなります。

影響が懸念されるのが…。

■前田愛奈記者:
「いま、釣れましたね。函館朝市の名物、イカの釣り堀です。きょうも列ができています」

生きたまま取り引きされた「活イカ」が観光客らに人気の函館朝市。

■東京からの客:
「おいしいです。足を触ったら動くのでびっくり。」

イカ釣り漁船の休漁を受けて、釣り堀ではイカをエビに変えることを検討しています。小型イカ釣り漁船に対するTAC枠の調整をしているという水産庁。担当者は「運用上3回までの追加配分を終えていて、他の種類のイカ漁もあり、さらなる追加配分は難しい。」と説明しています。

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