札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」に家宅捜索 無許可開発の都市計画法違反などの疑い
2025年10月23日 18:58 掲載
■本間壮惟記者)
「道警の捜査員を乗せた車両が、ノースサファリサッポロの園内へと入っていきます」
ついに警察が動く事態となりました。
先月末に閉園した札幌市南区の民間動物園、ノースサファリサッポロ。
道警は23日朝から無許可開発の都市計画法違反などの疑いで、園内や運営会社・サクセス観光の事務所など複数の関係先に入り、家宅捜索を行っています。
サクセス観光は建物の建設が原則認められない市街化調整区域に無許可で施設を建て、2005年にノースサファリサッポロを開業。
市の再三の指導や勧告にも関わらず、規模を徐々に拡大し、建物の数を183にまで増やしました。
しかし・・・
■秋元札幌市長(2月)「これ以上はもう看過できないということで、強い行政処分を行う前提で検討し、当事者にお伝えした」
今年2月、札幌市はサクセス観光に対し、建物の「除却命令」を検討していると公表。
問題が明るみに出たことを受けて、星野社長は辞任し、園は自ら閉園を決めました。
星野社長は辞任前、無許可建築についてHTBの取材にこのように話していました。
■サクセス観光 星野和生前社長(当時)「調整区域に建物を建てる方々が(他にも)たくさんいた中で、そこはちょっと甘く考えてたのが一番の原因だったと思います」
無許可建築の発覚を受けて、サクセス観光は国や市から支給された補助金6750万円の返還を求められています。
しかし、サクセス観光は返還を拒否していて、今月中にも補助金交付取り消しの撤回を求めて、国と札幌市を提訴する方針を示していました。
しかし、きょう(23日)、サクセス観光の弁護士は。
■弁護士「任意の取り調べを受けていたという話は聞いていなく、家宅捜索は寝耳に水。家宅捜索の影響で、提訴の時期が変わる可能性がある」
先月30日、20年間の営業を終えたノースサファリサッポロ。
しかし、園内には今月4日時点で312頭が暮らしていて、依然として122棟の建物が残されています。
市はサクセス観光に対し、12月26日までに違法建築物の撤去を求めています。
撤去の意思はあるのか。
先月、HTBの取材に対し、星野前社長は。
■鈴木麻友記者「お話聞けないですか。HTBなんですけれども」
きょう(23日)のノースサファリへの家宅捜索を受けて地元住民は。
■地元住民「刑事事件として立件されるのであれば(動物園側が)何をやるか分からない不安は消える。実際どうだったのか ということが解明されることを期待したい。」
■本間壮惟記者「いま捜査員が出てきました」
警察は今後、家宅捜索で押収した資料などをもとに、サクセス観光がノースサファリを運営していた実態などについて調べるものとみられます。























