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北海道・寿都町長選、新人・現職の一騎打ち 核のごみ最終処分場調査が最大の争点に 投開票は28日

北海道の寿都町で町長選挙が告示されました。新人と現職の一騎打ちで、核のごみの最終処分場選定にむけた調査の是非が最大の争点となっています。

大串伸吾候補)
「町民にストレスを与え続けている町政を変えなければなりません。核のごみの概要調査をやめ、調査選定の抜本的改定を国に差し戻しましょう」

片岡春雄候補)
「洋上風力発電の促進区域の指定や高レベル放射性廃棄物の文献調査から概要調査への移行が道半ばであり、この解決にむけて引き続き頑張ってまいりたい」

任期満了に伴って23日に告示された寿都町長選挙。立候補したのは届け出順に、前町議会議員で新人の大串伸吾さん(42)。7期目を目指す現職の片岡春雄さん(76)です。

人口2500人あまりが住む港町、寿都。最大の争点は、核のごみの最終処分場を選ぶ第2段階、概要調査の是非です。
議論が巻き起こったのは5年前、片岡町長が第1段階の文献調査に応募すると宣言したことがきっかけでした。

片岡春雄候補)
「核のごみについて、一石を投じて全国的な議論の輪を広げるべきではないかと」

対する大串さんは、元研究者。漁獲調査に訪れた寿都町で実績を買われ役場に就職しましたが、文献調査に反対し町長のもとを去りました。

大串伸吾候補)
「役場の中にいたら声を上げられないようなそんな環境があった。住民説明会の中で多くの町民の声が反対として強かった」

文献調査を終えた町に国から支払われたのは18億5000万円もの交付金です。看護師住宅の建設や遊具の整備のほか、公共施設の運営などに使われています。
先週行われた公開討論会。過疎の町で財源をどう確保するのか、それぞれが主張を展開しました。

大串伸吾候補)
「ふるさと納税への試乗拡大にちゃんとついていけるだけの窓口をしっかり作るということ。よりさらに返礼品出すプレーヤーを増やしていくということで財源を確保していくということを考えています」

片岡春雄候補)
「概要調査など国の政策に協力することで基金や固定資産税、交付金などの財源を確保し、持続可能な街づくりにつなげていきたい」

核のごみに揺れる町で4年ぶりに始まった選挙。町民の思いは様々です。

町民)
「今まで通りでいいかなって思ってる。年寄りたちはみんな満足してるから」
「町が元気になって、いまは二分されているから。どうなるか分からないけど、もうそろそろ変わってほしい」

寿都町民はどんな決断を下すのか。投開票は28日です。

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