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観光客がっかり函館朝市から活イカ消える 資源保護の漁獲枠超過で小型イカ釣り漁休漁 市は国に再開求める

漁獲枠を超えたとして小型イカ釣り漁が休漁している問題で、函館朝市では名物の活イカが姿を消しました。函館の大泉市長は国に対し漁の早期再開を求めています。

■前田愛奈記者:「多くの観光客でにぎわう函館朝市です。ただ、名物のイカの釣り掘は活イカが入ってこないということでカバーがかかり、休業となっています。」

こちらは先週水曜日の函館朝市です。名物のイカの釣り掘。プールの中を泳ぐ活イカを観光客が釣りあげ、新鮮なイカはその場で食べることができます。

しかし27日。静まり返ったイカのプール。活イカの入荷が停止したことを受けて、イカの釣り堀は26日から臨時休業しています。

■青森から来た観光客:
「イカの釣りを楽しみに来たけど残念」
■東京から来た観光客:「残念です。釣ってい食べたかったので」

影響は、朝市にある飲食店でも。店頭にある活イカ用のいけす。このいけすにも…
観光客が目当ての活イカの姿がありません。

■函館朝市マルイシ食堂・石井優慈代表:
「函館にはイカ目当てで皆さん来るので、お出しできないのは悲しい。」

函館の小型イカ釣り漁の漁期は、例年、6月から1月末まで。しかし今月22日から休漁を余儀なくされています。

国が今年度、全国の小型イカ釣り漁に割り当てたTAC=漁獲可能量は、増枠分を含めて4900tです。しかし今月15日の時点で5844tと超過していることから、全国的に業界団体が自主休漁を決めました。

■鈴木憲和農水大臣:「スルメイカの採捕を停止する命令を、今月末までに発出することとしたところであります。」

水産庁はTACを超えたとして、来年3月末まで小型イカ釣り漁を停止する命令を今月末までに発出する方針です。漁獲枠の調整がない限り、今季は終了となる小型イカ釣り漁。気になるのがスルメイカの価格です。

■前田愛奈記者:
「イカ専門店はスルメイカがずらりと並んでいます。小型船が休漁する前と後で価格が変わっているようです。」

活イカの水揚げはありませんが、店頭には定置網漁でとれたスルメイカが並んでいました。ただ店頭価格は、先週の1.5倍ほどに値上がりしているといいます。

■富田鮮魚店・富田和子さん:
「量が減った分、値段も上がっているが、しようがないって食べたい人は買って食べてくれている。少しでも漁獲枠を広げてほしい。」

こうした状況に函館市の大泉市長は。

■函館市大泉潤市長:「憤りという感情を持っている方が多い。私自身もショックです。資源管理も大事だが、水産庁こそ浜の現場をよく知っている。」

大泉市長は国に対し、漁獲枠の調整を行い、早期に漁を再開できるよう求めていく考えを示しました。

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