現職の寿都町長が7選、"核のごみ最終処分場"の選定をめぐる「第2段階」へ意欲も 町内に"わだかまり"残る
2025年10月29日 16:23 掲載
寿都町長選挙の投開票から一夜明け、7選を果たした現職の片岡春雄さんは、核のごみ最終処分場選定をめぐる概要調査への移行に改めて意欲を示しました。
7回目の当選を果たした片岡春雄さんは、けさ(29日朝)寿都町の職員から拍手で迎えられました。
片岡さんは、きのう(28日)投開票された町長選で、核のごみ最終処分場の選定をめぐる「第2段階」である概要調査への移行に反対する新人を破って当選しました。
■片岡春雄氏「全国の問題になると、寿都町のわだかまりも話に出てこないでしょうし、それにはまだまだ若干時間がかかるので、一石を投じた1人として全国に声を出していきたい」
町長が話す「わだかまり」。
2020年に核のごみの最終処分場選定をめぐる議論が始まってから、「賛成」か「反対」か町民を二分する事態となっています。
■寿都町民「タブーというか、賛成の人もいれば、反対の人もいるから、面と向かっては議論することはない、顔見知りだから」「寿都だけでどんどん進めていっていいのか、みんな疑問に思っているだろうし、みんなが話しやすくなるとか、国がもっと主導権を持って動いてくれたらいい」
概要調査に進むには、地元自治体の同意が必要で、片岡さんは移行の是非を問う住民投票を実施する考えです。
寿都町で今後、核のごみの処分場選定がどのように進んでいくのか見ていきます。
現在は、文献調査の報告書に対して、国民から募集した意見を、NUMO(原子力発電環境整備機構)が集約しています。
今後は、NUMOが経産大臣に第2段階となる概要調査の実施を申請します。
経産大臣から知事と町長に対して、調査の是非を問う意見聴取を行います。
意見聴取の後に、寿都町では住民投票をすることを条例で決めていて、賛成か反対かを問う予定です。
片岡さんは、きょう(29日)の取材で、意見を聞かれたらすぐに住民投票するのではなく、高齢者の理解が進んでいるか確かめながら住民説明会を実施したい考えを示しました。



























