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追跡!「僕は悪くないもん」渦中の積丹町議会副議長と出動拒否の猟友会の対立 謝罪は?「しない」

後志の積丹町でクマの駆除を巡ってハンターと町議会の副議長によるトラブルから発展した猟友会の出動拒否問題を追跡です。

人口およそ1600人が住むこの町で地元猟友会と町議会の副議長との間で起きたトラブルにより住民生活に影響が出ています。

トラブルが起きたのは9月27日。
町内に設置した箱わなに体長およそ2メートル、体重284キロのクマが入ったことを受け地元の猟友会から9人、積丹町の職員が3人、あわせて12人が現場に集まりました。
そこにいたのは・・・
積丹町議会の海田一時副議長74歳。
普段は農業を営んでいて箱罠が置かれていた土地の持ち主です。

ハンターなどによりますとクマを駆除や運び出しを行うため危険なので現場から離れるよう海田副議長に促したといいます。

猟友会のハンター「どちら様ですか」「関係者以外は立ち入らないようお願いしています」これに対し海田副議長は

海田一時副議長「誰にもの言ってるのよ?」「お前俺のこと知らねえのか?」

結局、海田副議長は現場から離れることもなくハンターはクマを駆除。

その後・・・
海田一時副議長「お金ばっかりもらいやがって」「どうしてこんなに人数がいるんだ」

海田副議長に対しハンターが事情を説明しました。

猟友会のハンター「ヒグマを引っ張ってみませんか。とても2人では引っ張れない重さなんですよ」

これに激怒した海田副議長「俺にそんなことするなら駆除もさせないようにするし議会で予算も減らすからな」「辞めさせてやる」

関係者によりますと海田副議長の一連の発言は当時現場にいた町の職員も聞いていたことが新たにわかりました。

その後、一部のハンターからは「命をかけてるのに文句を言われてやってられない」などと声があがり猟友会は町からの出動要請があった際に拒否することを決めました。

HTBは渦中の海田副議長に話を聞くことができました。
Q海田さんじゃないですか「いいえ違います」
Q猟友会に謝罪はしない?「しない!」
Qなぜしない?「僕悪くないもん」

「謝罪はしない」と明言した海田副議長。
海田一時副議長「(ハンターが)2発撃ったこんなに人いないといけないのかと言ったら(クマを箱わなから)出してみたらと言ってきた。撃ったクマを表から(箱わなの)枠の中から出しなさいとそれでとんでもないことを言うんだと俺ハンターでもなんでもないってハンターじゃないしょ?生きてるかも死んでるかもわからないものを出せというのもおかしいんじゃない」

「これは私の反撃ですから、テレビを通じて今まで我慢したけど」

Qハンターがあなたにやめさせてやるとか予算減らせとか言われたのは?

「議会で言っただけでそれをどうやって?偏向報道だって言ってるしょ」「それは1頭いくらで獲ってるからそういうふうにしてくださいというのをお願いしているだけで」

Qその場では言ってない?「ノー」

以前から、海田副議長は町議会で駆除にかかる費用を問題視していました。
今年3月の町議会でもシカ73頭が駆除された際、ハンターに支払われる費用について海田副議長は高すぎるとし制度を改めるべきと指摘しました。

海田一時副議長「73頭捕った分で(一頭)1万円、そのほかに日当、そうしたら二重取りでおかしくないですか。これは全部改めなければいけないです」

この指摘に対し町側は二重の支払いはしていないと明確に否定しています。

クマが出没してもハンターが出動しない状況が続く積丹町。
実際に出動拒否した例も出ています。

須藤真之介記者「積丹町内にある美国小学校です。目撃されたクマ2頭は小学校の入り口近くに居座っていたということです」

先月30日、町は小学校周辺での見回り活動が必要と判断し騒動後初めて猟友会に出動を要請しました。
しかし、拒否されたため警察官や狩猟免許を持つ役場職員らで見回りを行ったということです。

町民「気持ち的にも不安、ハンターが出動いないのは。警察のピストルでは対応できない」「昼間でもクマが出ているんだから歩けないのは分かっているけど。早くハンターが来て撃ってもらいたい。一日も早く」

今回の問題の詳しい状況を報道で初めて知ったという積丹町議会の石田町議。
猟友会の出動拒否について町から町民への周知はなかったと言います。

積丹町や余市町などのハンターを取りまとめる北海道猟友会余市支部の本間支部長。
町民の不安を取り除くためにも早急な解決が必要と話します。

北海道猟友会余市支部本間松喜支部長「発言があったということで猟友会員としては憤りを感じています」「早く解決して住民のみなさんが安心できるようにしていきたいのが一番の願い」「対話ですね。早いうちに対話して解決できれば」

一方で海田副議長は深刻な事態でなければ花火でクマを追い払えると主張します。

海田一時副議長Q町民が不安になっていることに対しては?
「クマ出るしょあなたたち知らないしょ猟友会出ないの警察がまわって花火それで終わり」「民家に居座ったとかそういうことでない限り猟友会は出動させてないの」

北海道猟友会堀江篤会長「私は(猟友会の)会員の言っていることを信じます」「正しいことは絶対屈したりはだめだよときちんと正々堂々とやりなさいと伝えています」

今月1日、札幌市内で開かれたヒグマ対策の研修会で公演した北海道猟友会の堀江会長。
今回の問題について積丹町に仲介に入ってもらいたいとしました。

北海道猟友会堀江篤会長Q発言があったことどのように受け止めていますか?「心外です。
正直言ってね積丹の猟友会の人たちが一般市民のために動いているんですよ」「仲直りではないけど(積丹町に)仲介に入ってもらって和解してもらおうと我々の願いですよ」

先月31日、町と猟友会による話し合いが開かれ猟友会は海田副議長からの謝罪と駆除する際に現場に第三者を入れないとした誓約書を提出するよう町に求めたといいます。

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