登別市と白老町メガソーラーの実態は 住民らが建設計画めぐり不安の声 規制強化の要望書も
2025年11月10日 19:03 掲載
胆振の白老町や登別市のメガソーラー建設計画をめぐり、住民からは不安の声があがっています。
面積のおよそ75%を森林が占める自然豊かな胆振の白老町。現在、竹浦地区など6カ所でメガソーラーの建設計画が進められています。その白老町ではきのう9日、メガソーラー建設に反対する住民らで協議会が設立され、環境や暮らしへの影響を考えようとシンポジウムが開かれました。
■白老町自然再生可能エネルギー連絡協議会・大西潤二事務局長:
「(ソーラーパネルの)光によって交通事故になりそうだとかそういうトラブルが多発しています。そういうことを起こしている企業が、果たして白老で真っ当な事業ができるのかというのは十分留意しなければならない点だと思っています。」
協議会は先月30日、町に対して条例の規制強化などを求める要望書を提出していて、町は今月中に回答する方針です。
メガソーラー建設をめぐる問題は白老町の隣の登別市でも。
■裏葵記者:「登別温泉街からほど近い、この山あいでメガソーラーが建設されています。」
登別市上登別町。1999年に閉園したテーマパーク「天華園」の跡地に東京の事業者がメガソーラーの建設を進めています。しかし、住民からメガソーラーの規制を求める声があがり、市は再生可能エネルギー施設の設置を規制する条例を制定。
条例で決められたのは「禁止区域」と「抑制区域」。国立公園の区域内などの再生可能エネルギー施設が設置できない範囲を「禁止区域」とし、景観などに配慮して事業区域に含まないように協力を求める範囲を「抑制区域」としました。
登別市によりますと、「天華園」の跡地も「抑制区域」の対象でしたが、条例が制定される前にメガソーラーの着工が始まっていたということです。
■住民:
「たくさん木を切って自然が破壊されて地盤とかもゆるくなったりそういうのがあるのかな。」「あんまり(メガソーラー)増えてもほしくないけど、どこの町でもだんだん増えてますよね。」
市に条例の制定を求めた住民団体の荒川昌伸さんは…
■登別の自然を守る会・荒川昌伸事務局長:
「条例がなければ、知らないうちに行政も手をかけることなく開発が進んでしまう状況になったと思います。」
登別市によりますと、この天華園の跡地を含めて少なくとも10カ所で建設の計画があるということで、市はすでに建設中のメガソーラーについても必要に応じて住民の理解を得るよう事業者に説明の機会を求めるということです。



























