【速報】知床沖観光船沈没事故 業務上過失致死で起訴された運航会社社長の初公判 弁護側が無罪を主張
2025年11月12日 10:36 掲載
2022年に知床沖で発生した観光船沈没事故で、業務上過失致死で起訴された運航会社社長=桂田精一被告の初公判が12日釧路地裁で開かれ、桂田被告は「まずはじめにこの度の事故で亡くなられた方々に、心からご冥福をお祈り申し上げます。
また残されたご家族の方々に、深くお詫びもうしあげます。
当日の朝、カズワンの出航に関して、船長から荒れる前に引き返すと言われ、それなら大丈夫だろうと思い出航しました。
しかし、事故は起きました 私にはこの内容が、法律に反するか分かりませんので、法律家に判断していただきます。
経営者として事故を防げなかったことを、お詫び申し上げます わたしができることは誠実に説明することです。」と話しました。
弁護側は「被告人は事故当日、必要な出航に情報を収集し午前中に出航判断をしました。
事故が発生することは予見しておらず、またできなかったものです。
当時、「KAZUⅠ」のハッチの閉鎖機能の機能不全も認識していなかったので予見できませんでした。
したがって業務上過失致死罪は成立しません」などとして、無罪を主張しました。
起訴状などによりますと運航会社「知床遊覧船」の社長桂田精一被告62歳は、2022年4月知床沖で起きた観光船沈没事故で悪天候が予想される中、運航管理者でありながら運航の中止を指示しなかったことにより観光船「KAZUⅠ」が沈没し乗客乗員を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。
裁判は判決を除き11日間にわたり開かれる予定で、桂田被告の被告人質問は来年の3月2日から4日まで行われます。
乗客家族も被害者参加制度により、法廷で意見を述べる予定です。
判決は来年6月17日に言い渡される予定です。



























