【1億2000万円詐取】FBとLINEで誘うSNS型投資詐欺「中国の経済学者」装う男、出金凍結口実に次々追加要求
2025年11月12日 14:23 掲載
札幌市の60代男性がFacebookで知り合った女性を介し、著名な経済学者をかたる人物から現金およそ1億2000万円をだまし取られました。警察はSNS型投資詐欺の疑いがあるとみて捜査しています。
札幌市西区の60代男性に7月上旬、面識のない女からFacebookで友達依頼が来ました。その後、やり取りの場をLINEに移すと、女は「ホシノエミ」と名乗り、「東京・港区生まれで、中国と日本のハーフの40代。現在は中国に住んでいる」などと自己紹介したということです。
やり取りを続けるうち、女性は「叔父」だという経済学者「ジャ・カン(か・こう)」を紹介。この男は、実在する同名の経済学者をかたったものとみられています。
被害者は、この「学者」を名乗る男とLINEで直接やり取りするようになり、投資で儲かる話を持ち掛けられました。男は実在する海外のFX業者の名前をかたった「FPMarkets」という偽の投資アプリを紹介。男性は男の指示に従い、カスタマーサービスから指定された口座に、最大で約974万円を振り込むなど、複数回にわたり送金したということです。
偽のアプリ上では利益が出ているように装われていましたが、男性が利益を引き出そうとしたところ、「あなたの操作ミスのために出金が凍結された」「解除のためには7万ドル支払う必要がある」「為替レートの差額分も支払え」などと、次々と追加の支払いを要求されました。
男性は違約金などの名目で何回か支払いに応じたということですがいよいよ怪しいと感じ、10月9日「詐欺だと思う」と警察に通報したということです。
男性がそれまでに支払った投資金や違約金はあわせておよそ1億2000万円にのぼるということです。
警察は、SNSをきっかけに専門家を装って投資を勧誘する詐欺事件とみて、送金先の口座の特定など、捜査を進めています。



























