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ウシ60頭以上襲ったクマ「OSO18」の再来か 標茶町で乳牛が前脚に大けが 約40cmの切り裂かれたような傷跡

クマに襲われたとみられています。
道東の標茶町で牧場のウシが前脚にけがをした状態で見つかりました。標茶町ではウシを相次いで襲った「OSO18」の再来ではないかと不安が広がっています。

高橋海斗記者)
「牧場の周りは山に囲まれています。きのうここで働く人がエサやりに来た時に牛の異変に気が付きました」

ウシの右前脚、付け根部分には切り裂かれたような傷ができています。
17日朝、標茶町の牧場で生後8カ月のウシがけがをした状態で見つかりました。傷の大きさは約40cmで深かったといいます。

NS牧場 中村吉平さん)
「この辺あたりをかまれていたという感じ、結構深くえぐられていて。血もほかの牛に付くくらい」

屋外の柵の中にいたウシ。
周辺にクマの足跡などは見つかりませんでしたが、防犯カメラにはウシが何かに驚く様子が映っていたということです。

NS牧場 中村吉平さん)
「(ウシは)筋肉も損傷していて、それは治らないということで外側だけ縫って治した。夜は牛を全部牛舎の中に入れて何も入れないようにしようと思う」

地元の猟友会は、傷跡の形状などからクマに襲われた可能性が高いとみています。

道猟友会標茶支部 後藤勲支部長
「犬の場合は後ろ足。追っかけていくから。そして低い、かじるにしても。クマの場合はやっぱり背が高い分だけ、手が長い分だけ上の方に向かう。(クマは)前側を狙う。そして爪を引っ掛ける」

酪農が基幹産業の標茶町。
町民には2019年から牧場や放牧地で乳牛が相次いでクマに襲われた苦い記憶が残っています。

佐藤俊記者)
「人の手と比べてもかなり大きいことが分かります。こうしたクマの足跡が斜面の上までずっと続いています」

「OSO18」と名付けられたクマ。
町内で最初に被害があった「オソツベツ」という地名と足跡が18cmあったことが由来です。標茶町周辺で乳牛を60頭以上襲ったとみられ、おととし、駆除されました。
体長は2m10cm、体重は約330kgでした。

今回、ウシがクマに襲われたとみられる牧場は、JR標茶駅から約1km離れた町の中心部近く。
周辺では先月31日以降、クマが目撃されたり糞が見つかったりしていました。

標茶町民)
「前は出なかったが、今は街中でも出るようになったから、それだけ食い物がないのか」

標茶町民)
「夜、玄関から出るにも、クマがいないかつい見てしまう」

道猟友会標茶支部 後藤勲支部長)
「OSOのDNAを受け継いだクマがウシを襲い始めたら大変。うちの周りもいつゴミをあさりに来るのか、そういう恐怖感になってきた」

標茶町は牧場周辺にカメラを設置したほか、パトロールを強化するなどして注意を呼び掛けています。

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