オシプラ「知って得する! 節約&タメになる「卵の世界」 賞味期限の意外な事実に、節約調理法も
2025年11月19日 17:47 掲載
暮らしにお得な情報を伝える「オシプラ」。今回のテーマは「知っ得!節約&タメになる卵の世界」です。
■卵の価格高騰 今後どうなる?
札幌市内の卵1パックの平均小売価格は、高病原性鳥インフルエンザが相次ぎ、卵不足となった2023年は300円以上に。その後、若干下がったものの、今年10月には293円まで上がっています。
今シーズンはすでに全国4つの養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されています。道内では、胆振の白老町と恵庭市で68万羽あまりが殺処分に。これは全道の鶏卵用のニワトリの約12%にあたります。
今、卵の価格が上がっている原因は、今回の鳥インフルエンザ以外にも。
卵の流通に詳しい専門家は去年、卸売価格が下落し、採算が取れない生産者がニワトリの数を減らしたことが大きく影響していると話します。
■卵の流通に詳しい 元東京農業大学教授 信岡 誠治さん:
「円安で配合飼料価格が高止まりしている。卵を生産すればするほど赤字・借金が増えるということで(ニワトリの)羽数を減らさざるを得ない。その反動が今年出てきた。」
今後、価格はどうなるのでしょうか?
■卵の流通に詳しい 元東京農業大学教授 信岡 誠治さん:
「おでんやおせち料理、クリスマスケーキとか今、一番需要が高い時なので高くなってきています。(高病原性鳥インフルエンザが)このまま出なければ、年明けはまた下がります。」
■専門家が伝授!卵の節約調理術
卵を研究して45年以上、東京家政大学の峯木眞知子客員教授に聞きました。
▼「賞味期限がプラス1カ月『冷凍卵』の作り方」
1.新鮮な卵を保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ
2.9時間以上凍らせる
ポイント:凍らせた卵は5分ほど水に浸けると殻がむきやすくなります。
※「冷凍卵」はゆでると卵黄がボソボソになるのでゆで卵はNG
実はこの冷凍卵1個から目玉焼きが2個作れるんです。
▼「冷凍卵」を使った目玉焼きの作り方
1.「冷凍卵」を2つに切る
2.フライパンで焼き、卵白が白くなったら水を入れてフタをする
3.焼きあがったら完成
峯木客員教授によりますと「冷凍卵」は凍らせてからおよそ1カ月は食べることができます。ただし1度解凍したら再冷凍NG。その日のうちに食べるようにして下さい。
▼超簡単!温泉卵の作り方
1.カップ麺の容器に卵を入れる
2.内側の線まで熱湯を注ぎフタをする
3.約20分おいておくと完成
ポイント:カップ麺の容器は温度を保持する力が強いため温泉卵作りにピッタリ
■タメになる「卵の雑学」〇×クイズ
▼第1問 冷蔵庫の卵、賞味期限が過ぎてしまった。絶対に食べてはいけない?
→正解 ×
賞味期限は生で食べる場合の目安。卵のパック表示にも、「生食の場合は賞味期限内に使用し、賞味期限経過後および殻にヒビが入った卵を飲食する場合はお早目に十分に加熱調理してお召し上がりください」と記載があります。
峯木客員教授によりますと、目安は冷蔵庫に入れてからおよそ1カ月は大丈夫。加熱調理は必須です。ただし、腐ったにおいがするなど卵に異変があればすぐに処分しましょう。
▼第2問 スーパーで売られている一般的な卵、「赤と白」。味・栄養は全く同じ?
→正解: 〇
赤と白の卵はニワトリの種類が違うだけ。多くのスーパーで販売している卵は、赤は「ボリスブラウン」、白は「白色レグホン」というニワトリの種類。基本的には同じ条件で育てられていれば、味・栄養は変わらないとのこと。
▼第3問 卵の白い「ひも」は食べてはいけない
→正解 ×
「白いひも」は「カラザ」と呼ばれる部分で、黄身を衝撃から守る役割があります。峯木客員教授によりますと、免疫力を高めるとされる「シアル酸」が含まれていて、食べてOK。ただ、ぬるぬるした食感がいやな人は栄養分は少量なのでとってもらって構わないそうです



























