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「70~80匹釣れた」根室港で時季外れのサンマ“入れ食い”現象 水温低下で南下できず「閉じ込められた」?

北海道根室市の岸壁では、この時季にはあまりいないはずのサンマが群れで押し寄せています。いったいなぜなんでしょう。

根室市北部に位置する根室港の19日の様子。大勢の人が釣り竿を垂らしています。
こちらのバケツにはいっぱいの魚が、こちらの箱にもいっぱい。
その正体は銀色に光るサンマです。

釣った人)
(Q:だいたい何匹くらい釣れました)
「70~80匹(釣れたかな)。結構入れ食いで大きいのも結構4~5匹釣れたので」。

体長は小さめなものが多いものの、根室港にはサンマの大群が押し寄せています。いったいなぜ、こんな現象が起きているのでしょうか?

水産研究・教育機構 冨士泰期研究員)
「10℃から20℃くらいの間がよくサンマが見られる水温、初夏にかけて日本の近くを北上した一部がオホーツク海に入っていって、だんだん南に下がっていくなかで根室港周辺に取り残された」。

サンマの生態に詳しい専門家は、サンマの習性が要因とみています。
根室沖に現れるサンマは好みとする水温10℃から20℃の海域を求めて、夏は太平洋を北上し、秋には根室近海で過ごし、冬になると水温が下がるため太平洋を南下します。

水産研究・教育機構 冨士泰期研究員)
「まわりは冷たい水ばっかりなので、少しだけ沿岸に残った暖かい水のところにサンマが少しだけ残っている状態」。

11月の水温は2週間ほど前には、サンマが過ごす10℃から20℃の海域は広い範囲にありましたが、冬の訪れとともに徐々に狭まっていて、今週には根室周辺の沿岸部のみとなってしまいました。
根室の南側にいたサンマは暖かい海域に南下したものの根室の北側にいたサンマは根室港のまわりに閉じ込められた状態です。

水産研究・教育機構 冨士泰期研究員)
「いまそのあたりにちょうどギリギリなんとか耐えられる場所があるので、取り残されている状況があるのかな」。

根室港周辺の水温は10℃を下回ってきていて専門家によりますと、サンマが根室港周辺にいるのはあと数日の見込みだそうです。

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