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変異株のインフルエンザが北海道で猛威 患者数は最多ペース 「うがいや手洗い、マスク着用の徹底を」

全国的に猛威をふるっているインフルエンザ。北海道内では、1医療機関あたりの患者数が過去10年で最多となり、注意を呼び掛けています。

とよひら公園内科クリニック・藤本晶子院長
「インフルエンザは、すごく患者さんがいっぱい来ていますね。もう明らかに。10月にはもう増え始めて、11月はかなりな(人数)。1週間でマックス17人ぐらい来ていましたね」

猛威をふるうインフルエンザ。札幌市のこちらのクリニックでは、インフルエンザが流行しはじめた10月下旬から毎日、インフルエンザと診断される患者がいるといいます。

先月17日から23日までの道内の1医療機関あたりのインフルエンザの患者数は、61.78人。過去10年で最多となり、21日にはインフルエンザ警報も発表されました。
ほとんどの自治体で前の週よりも増加していて、札幌市保健所では56.21人、函館市と釧路の保健所管内では、100人を超える数が報告されました。

インフルエンザの感染拡大を受け、札幌市立の小中学校などでは、2日から1校が休校、4校が学年閉鎖、17校30学級が学級閉鎖になります。

昨シーズンに比べて1カ月ほど早く流行期に突入したインフルエンザですが、現在、猛威をふるっているウィルスのおよそ9割が、「サブクレードK」と呼ばれるA型の変異株であることが、国立健康危機管理研究機構の調査でわかりました。

藤本院長
「喉をかなり皆さん痛がってるということ、あと熱がとにかく高いんですよ。39℃~40℃超えで、かなり頭も痛がるんで、脳症とか心配だなって思うケースが多いですね。やっぱりインバウンドの増加で、万博とかもあって、人がかなり出入りしましたから、それで流行が早まったんじゃないかというふうに推測されてますね」

藤本院長によりますと、重症化の予防にはワクチンの接種が有効で、感染予防の対策としては手洗いとうがい、マスクの着用の徹底が重要だということです。

インフルエンザの医療機関あたりの週間患者数は、主要な保健所管内すべてで警報レベルで、増加傾向にあります。

いま国内で猛威を振るっているのが、インフルエンザA型(香港かぜ)の変異株「サブクレードK」です。国立健康危機管理研究機構の調査によると、今シーズン国内で流行している株の
およそ96%が「サブクレードK」でした。

ウイルスに詳しい、札幌医科大学の横田伸一教授は、サブクレードKについて
「これまでの株と比べて、
・大きな変異ではない
・症状の違いもない
・治療薬の効果も変わらない
・ただし、新しい株ということで、ワクチンの効果が低い可能性がある
・今後重症化する患者が増えるかもしれない
と話しています。

インフルエンザは、流行が広がるにつれて年齢の低い人から高い人に移行していく傾向があるということで、特に高齢の方は注意が必要です。

今後について横田教授は
・今シーズンは流行が早かった分、収束も早いのでは
・ただしB型の流行も考えられるので、ワクチンを接種していない人は早めに接種した方がいい
と話しています。

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