先週の道議会で知事の発言に異議を唱えた共産党の道議に対し、ある道議が「緊急銃猟だ」と道議への発砲を連想させるやじをしていたことがわかりました。

やじ）
「今こそ緊急銃猟だ。（笑い声）」

先月２８日の道議会定例会。議員席からあがったのは「緊急銃猟」という言葉です。きっかけは北電の泊原発再稼働に容認する考えを示した鈴木知事の答弁でした。

北海道　鈴木知事）
「原発の活用は当面取りうる現実的な選択と考えている。地元４町村長からの話をお聞きした上で、今定例会での議論を踏まえ、総合的に判断してまいります」

北海道　鈴木知事）
「総合的に判断したいと申し上げましたが、最終的に判断していきたいの誤りでございます。訂正をさせていただきます。（え～）」

この訂正に対し、共産党の真下紀子道議が「このような訂正で済む問題ではない」と反発。
議事は中断し、今後の進行をめぐる協議が行われる中、与野党双方から様々なやじが飛び交いました。その中で。

ヤジ）
「今こそ緊急銃猟だ」

市街地でのクマなどへの発砲を意味する「緊急銃猟」。
真下道議はこのヤジを自分に向けられた発言と受け止め、２日、議長に発言した議員からの謝罪と再発防止を緊急要請しました。

道議会 日本共産党会派 真下紀子議員）
「ヒグマと比較されることもそうですけど、緊急銃猟をいま一生懸命取り組んでいる中で、議員に対して射殺するようなことを思ったのかもしれないですが、私自身はやっぱりショックでしたし、恐怖感を抱かざるを得ないですよね」

緊急要請を受け、２日の議会運営委員会で委員長が全会派に対し、不適切なヤジを慎むよう呼びかけました。

道議会 千葉英也議会運営委員長）
「一概に（発言者の）決めつけも悪いし、ただ議場内で起きたことなので、全会派を代表する議会運営員会としては周知をお願いしますということで終わらせています。再発防止に努めてまいります」