「ノースサファリサッポロ近くに新たな動物園」 東京の投資会社の計画とは 住民からは不安の声
2025年12月 3日 19:09 掲載
閉園したノースサファリサッポロから動物を引き取り、近くに新たな動物園を設置するという、東京の投資会社の計画が明らかになりました。計画されているのはどのような場所なのでしょうか。
加藤諒也記者
「新たな施設が建てられる予定地のすぐ横には、住宅が立ち並んでいます」
「日本一危険な動物園」の閉園から2カ月余り。新たな動物園をつくる計画が持ち上がりました。
市街化調整区域での無許可建築など、相次ぐ法令違反が発覚したノースサファリサッポロ。
先月末時点で256頭の動物が残されていますが、札幌市は運営会社のサクセス観光に対し、今月中にすべての建物を撤去するよう求めています。
そんななか、東京の投資会社が、「動物を救いたい」とサクセス観光に支援を申し出たことが明らかになりました。
投資会社は動物を引き取り、ノースサファリから北東におよそ800メートル離れた場所に、新たな動物園をつくる計画です。
ここは去年1月、サクセス観光が宗教法人から購入した、およそ3万5000平方メートルの土地。この土地の売買をめぐっては、道警が国土利用計画法違反の疑いで、サクセス観光に家宅捜索を行っています。
住宅街に隣接する場所でもあり、近くに住む男性は、新たな動物園計画に不安を口にします。
近所の住人
「猛獣が来たり、団体で来たりすると、心配。動物が来ることは反対なんですけど、どう考えても交通量が増える。お年寄りが心配ですね。自分も年寄りなんだけどね」
「できれば、動物園をやりたい、っていうのは考えを改めていただきたい」
ここも市街化調整区域ですが、札幌市から入手した資料によりますと、この土地は2009年、宗教法人代表の男性が広場や運動場として市に届け出をし、開発許可を受けています。
現在は閉鎖されていますが、上空から見ると、池や東屋などが整備されているのがわかります。
ここに動物園を設置することは可能なのか。
札幌市
「事業者が、この土地で新たに動物園としての開発許可を申請し、基準を満たしていれば、許可がおりる」
ノースサファリの動物たちの移動先となるのか。
投資会社は、5日正午から、住民説明会を開く方針です。



























