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7万人調査で半数が経験…“カスハラ”の深刻な実態と「適正な声」を聞くための現場の切実な願い

客などから暴言を浴びせられたり不当な要求をされるカスタマーハラスメント。いわゆる「カスハラ」への対策の現状は。

客から理不尽な要求を受けるカスタマーハラスメント。JR北海道は職員が名札を確認されてSNSに晒されるなどの被害に遭うケースがあり、今月1日から札幌駅の職員の名札を廃止にしました。当面は試験的に実施し、今後の対応を検討します。

自治体職員も「カスハラ」被害に遭っています。

自治労連 嶋林弘一さん)
「『カスハラ』は看過するわけにはいきません実態把握をし、そのうえで政策を作り要求をしていく必要があると考えています」。

自治体の職員などを対象に「カスハラ」に関するアンケート調査を実施した労働組合「自治労連」。回答した7万人ほどのうち職場で一度でもカスハラを受けた経験がある人は半数近くに上りました。大声で威圧するなど乱暴な言動を受けた人は全体の3割近くだったということです。

こちらは札幌市の「市民の声を聞く課」。市民からの問い合わせなどに対応していますが、暴言を浴びせられることも…

札幌市総務局広報部 為久公臣課長)
「市民との相談業務の最前線でございますので残念ではございますが、やはり大声ですとかそういったことを繰り返したりとかしてカスタマーハラスメントというものに該当するのではないかというような事例はやはり他の部署よりは多いと認識しております」。

「カスハラ」対策として複数の職員での対応や電話の録音などを実施。札幌市はおととし、被害防止のポスターを作成しましたが、警察が出動する事態にまで発展するケースもあるということです。

札幌市総務局広報部 為久公臣課長)
「カスタマーハラスメントの事例に対応するあまり、他の適正な市民の声を聞く時間が妨げられたりというようなことがあってはならないと同時に思っておりますので、そういう広く多くの方の意見を聞くためにも、カスタマーハラスメントというような行為は全員に控えていただきたいと切にお願い申し上げます」。

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