【道内震度5強】新千歳空港は天井の一部落下や水漏れも 避難住民「家がきしむような音」
2025年12月 9日 15:56 掲載
きのう(8日)午後11時過ぎに青森県東方沖で発生した地震。
道内も強い揺れに見舞われました。
■及川桂司デスク「いま地震で札幌市内でも揺れを感じました。揺れました。結構揺れが大きいです。棚の食器が揺れています」
函館市で震度5強、苫小牧市や千歳市など14の自治体で震度5弱を観測しました。
震度5弱の揺れが襲った日高の様似町。
コンビニに設置された防犯カメラには、強い横揺れで商品が棚から落ちる様子や、雑誌が並ぶ棚がずれる様子が捉えられていました。
■高橋海斗記者「十勝港の周りには、ほとんど船が停泊していません。津波から逃れるため、沖合へ出たものとみられます。高台の駐車場にはいまも10台前後の車が避難しています」
道内にも一時、津波警報や津波注意報が発表され、浦河町で50センチ、広尾町の十勝港などで30センチの津波を観測しました。
津波警報でおよそ6300人に避難指示が出された日高町。
門別総合町民センターには最大で223人が避難しました。
■避難してきた人「家もかなりきしむような音がした。あんな長いのは初めて」「立てることは立てたけど、前に進めなかったもんね」
地震から一夜明け、被害の状況が明らかになりました。
■高橋純暉記者「地震の影響でしょうか、2階の壁が剥がれて建材がむき出しになっています」
様似町の飲食店では地震の揺れにより、外壁の一部が剥がれ落ちる被害がありました。
また、新千歳空港ではターミナルビル4階にある温浴施設前の天井が剥がれ落ちました。
■渡辺里沙「きのうの地震の影響で水漏れがあったということで、床にはバケツや給水シートが敷かれています」
また、ターミナルビル2階にある飲食店のイートインスペースでは配管が壊れ、水漏れする被害も出ています。
■鈴木直道知事「道内の人的被害については、明るくなり被害の状況が見えてきた中で、9人となっているところであります」
午前11時すぎから行われた道の対策会議。
道内ではこの地震で9人が重軽傷を負ったことが報告されました。
重傷者は日高町の70代女性で、避難所に向かう途中に転倒し、左腕を骨折したということです。
今回の地震はどのようにして起きたのでしょうか。
専門家は。
■北海道大学地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授「この地域ではですね、過去も今回と同じような大きな地震が繰り返し起こってきたということになりますので、典型的な太平洋プレートの沈み込みに伴う地震かなという風に見ています」



























