暴走 死体遺棄 殺人 詐欺 そして大雪 2025年道内を騒がせたニュースを一気に振り返り
2025年12月 9日 22:21 掲載
札幌市豊平区の国道36号を走っていた乗用車。次の瞬間…
トラックに正面衝突された男性「例えようがないですが、爆発に近い感じです。どーんと音がして、耳が少し聞こえない感じ」
事故が起きたのは6月26日、豊平区月寒。しかし事故を起こしたのに、トラックは元の車線に戻って札幌市内方向へ走り続け450メートルほど離れた場所で2件目の事故を起こしました。
この2つの事故で、トラックは合わせて車9台を巻き込み13人がけがをする事態となりました。トラックを運転していたのは56歳の男性。
過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕されましたが、ケガによる入院のため警察は男性を釈放。
その後、在宅での捜査が続いています。
9月25日、33歳の男が運転する車が恵庭市の国道36号を暴走。
10台が絡む事故が起きました。
ひき逃げなどの疑いで逮捕されたのは、恵庭市の無職・今北知宏容疑者33歳。
今北容疑者は事故のあと現場から逃走。
その後、67歳の男性から車を奪ってけがをさせた、強盗致傷の疑いも持たれています。
車を奪われた男性は、事故後に徒歩で逃げた今北容疑者を車で追いかけ、探し出したところで被害にあいました。
車を奪われた男性「向こうは僕の頭をバコバコ叩くし、(自分は)そのうち倒れて力尽きた」
さらに、今北容疑者は男性から奪った車で近くの中学校のグラウンドに侵入し乗り捨て。
その後、捜索を続けていた警察官に市内の工場敷地内で取り押さえられました。
最初の事故からおよそ2時間半がたっていました。
今北容疑者は、ひき逃げと強盗致傷の疑いについて容疑を認めています。
今北容疑者について札幌地検は刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を行っていて、期間は来月26日までとなっています。
坂元優太カメラマン「続々と警察車両が集まってきました。中にはショベルカーでしょうか。
重機のようなものも見えます」
9月19日、むかわ町旭岡の山あいの空き地に向かって、捜査車両が次々と集まる様子をHTBのカメラが捉えていました。
捜索開始からおよそ6時間半…。
大原麻潤記者「ショベルカーで穴を掘っていたあたりに、白い防護服を着た捜査員らが集まってきました。何か見つかったのでしょうか写真を撮っている様子もあります」
遺体が見つかったのは行方がわからなくなっていた札幌市豊平区の西村隆行さん(55)でした。
西村さんの遺体を埋めたとして死体遺棄の罪で逮捕・起訴されたのは知人の大上文彦被告50歳。
大上被告は西村さんの遺体が見つかる1カ月半ほど前、札幌市白石区の路上で西村さんを包丁で刺してけがさせた後、むかわ町まで車で運ぶ際中に出血性ショックで死亡させたとして殺人の疑いでも追送検されています。
大上被告と西村さんの間には以前からトラブルがあったことがわかっていますが、今回の事件の具体的なきっかけはなんなのか。
大上被告の初公判は今月24日に開かれる予定です。
ことし、道内の特殊詐欺の被害総額は11月末時点でおよそ19億3900万円と過去最悪ペースです。中でも相次いだのは警察官をかたる手口です。
道警は8月、空知管内の70代女性のもとにかかってきた犯人グループの実際の電話音声を公開しました。
男「きょうの現時点で500万円間違いないですか」
被害女性「はい」
男「きょうの500万円を足すと2800万を今警視庁本部でお預かりしている形になります。きょうまたカワグチが向かっています。2時前にはそちらに着くと思います」
被害女性「わかりました」
犯人は女性に対して銀行にも疑われないよう念を押していました。
男「万が一、銀行から連絡がきたときはご自身で終活のために1回現金を置いているんですとか、言い訳を考えておかないと。もし万が一来たときはね、そこだけは忘れないように」
被害女性「はい」
女性は「身の潔白を示すためだと言われ」現金2300万円をだまし取られる被害に遭いました。
坂詰怜記者「北大前の通りから構内にはいってすぐのところにはロープが張られています。
その中でバイカルハナウドとみられる植物が見つかりました」
今年6月、札幌市北区の北大キャンパス構内で見つかった高さ3メートルほどある植物。
国内ではこれまで未確認で猛毒を持つバイカルハナウドに極めて似ているとして世間を騒がせました。
バイカルハナウドは樹液に有害物質が含まれていて、触れたあとに日光を浴びると激しい痛みをともなう皮膚炎を発症することから欧米では「最も危険な植物」と言われています。
北海道大学薬学研究院脇本敏幸教授「北大キャンパスおよび白石区で見つかった植物については光毒性物質として知られるフラノクマリン類が含まれていた」
北大と白石区で見つかった植物にはバイカルハナウドと同じ毒成分・フラノクマリンが含まれているものの、「参照できる標本が国内にないため、バイカルハナウドと特定できなかった」と発表しました。
暑さや大雪にも悩まされました。
北見市では今年7月24日、道内観測史上2位となる最高気温39.0度を記録。
さらに21日から25日にかけて、史上初めて5日連続で猛暑日となりました。
気象台によりますと、道内はこの夏、平年と比べて平均気温が+3.7℃とこちらも統計史上最も高い気温になりました。
加藤肇カメラマン「大粒の雪が降り続いています。こちらの雪山、一晩で積もった雪です」
今年2月、発達した低気圧の影響で道東では記録的な大雪になりました。
帯広市では3日夜から4日朝までの12時間降雪量が120センチに到達。
全国の観測史上1位の記録となりました。
Qお仕事は?「お休みとりました。きのうのうちから休みをとって雪かきに備えました」
影響は市民生活にもJRや路線バスでは連日運休が相次ぎ、物流も大きな遅れが発生、スーパーでは空いた陳列棚も目立ちました。
この冬も局地的なドカ雪となる可能性があり注意が必要です。



























