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知床沖観光船沈没事故の裁判で海上保安官が証言 事故の再現実験「船首が上に傾き、海面に叩きつけられた」

知床沖の観光船沈没事故の運航会社社長・桂田精一被告の2回目の裁判がきょう(10日)開かれ、海上保安官が証人として出廷し沈没した船と同じ大きさの船で航行の再現を行ったと証言しました。

起訴状などによりますと、2022年の知床沖の観光船沈没事故で運航会社社長桂田精一被告は悪天候が予想される中、運航管理者などでありながら運航の中止を指示せず、観光船「KAZU1」を沈没させ、乗客乗員を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。

きょうの裁判では、海上保安官が証人として出廷しました。
事故当時の状況を調べるため「KAZU1」と同じ大きさの巡視艇で航行を再現する実験を行ったと証言し、海上保安官は「2mの波を越えたときに船首の先端部が上に傾き、海面に落下するように叩きつけられた」と証言しました。
この裁判では合わせて19人の証人が出廷する予定です。

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