鈴木知事「泊発電所3号機の再稼働に同意」道議会で表明 道と地元自治体の判断が出揃う 生活に影響は
2025年12月10日 16:24 掲載
■鈴木直道知事「泊発電所3号機の再稼働に同意することといたしました」
停止から13年。
泊原発3号機は再稼働に向けて大きく動き出しました。
きょう(10日)午後1時から行われた道議会の予算特別委員会。
■自民党・道民会議 内田尊之道議「泊発電所3号機に関わる、最終判断をいま表明すべきであると私は考えますが、知事の所見をおうかがいいたします」
自民党会派の内田尊之議員からの質問に対し、泊原発3号機の再稼働に同意すると表明した鈴木知事。その理由については。
■鈴木直道知事「道民のみなさまの生活や道内経済に影響を与えている中、電気料金の引き下げが見込まれるともに、電力需要の増加が想定される中で安定した電力供給が可能になる再稼働の方向性を示すことにより、企業の方々が投資判断を行う際の予見性を高め、投資促進や雇用の拡大につながる」
北電が再稼働後に家庭用の電気料金を11パーセント程度引き下げるとしていることなどを理由にあげました。
先月28日の道議会で「原発の活用は現実的な選択」として再稼働を容認する考えを示していた鈴木知事。
その後、泊原発を視察し、新規制基準に基づく安全対策を確認。
すでに同意を表明している地元の泊村、神恵内村、共和町、岩内町の町村長と意見交換をしました。
■泊村・高橋鉄徳村長「われわれ立地地域は発電所が計画されて以来、50年以上、一貫して国策であるエネルギー政策に協力してまいりました」
■共和町・成田慎一町長「原子力規制委員会において、新規制基準に適合すると認められ、現時点での安全性が確保されていると判断しております」
■鈴木直道知事「再稼働の判断、これを地元としてなされた、このことを私は重いことだと改めてこの判断は重いと思います」
大きなエビ天が5本も入った天丼が人気の泊村にある食堂、平安荘。
原発の再稼働でさらに多くの作業員が訪れることが見込まれるといいます。
■平安荘・澁田眞澄社長「人が入ってくることで企業、商店は潤うと思いますし、止まったときはゼロですからお客さんは」
一方、共和町の飲食店からは慎重な声も
■レストラン若葉向井昭彦社長「はっきり言って反対ですね。
再稼働する必要がないと思っています。複合災害が起きた時に、本当に地元の人たちは避難できるのかどうか。これは大きな問題だと思っていて、きちっと課題を解決してから再稼働してほしいと思ってます。するとしてもですよ」
知事の同意で再稼働の前提となる国の同意要請を受けた道と地元自治体の判断が出そろいました。
北電は2027年の早期の再稼働を目指しています。



























