ニセvs本物「あなた何者ですか?」ニセ警察官が本物の警察官をだまそうと… その電話でのやりとりを公開
2025年12月10日 19:00 掲載
毎週恒例「水曜日の防犯」。今回は先週に続き「警察をかたる詐欺」です。ニセ警察官が本物の警察官を騙そうとして、実際に行われたやりとりをご紹介します。
ニセ警官)
「私、富山県警本部刑事部捜査二課、キムラユウタと言います」。
富山県警の警察官をかたる詐欺師からの電話。実は電話の相手は本物の警察官でした。男は自らの階級を「警部補」と紹介しましたが、手帳の階級は「警部」。本物の警察官は、詐欺とわかったあとも騙されたフリを続け、ある提案をします。
本物の警官)
「私が何してるかとかいうのがわかればいいですか?仕事何してるかとか」。
ニセ警官)
「名刺の方でも構いません」。
本物の警官)
「警察手帳とかですか?」。
ニセ警官)
「えっ」。
動揺を隠せないニセ警察官。そこに、本物の警察官が専門用語で揺さぶりをかけます。
ニセ警官)
「あなたなぜニセ物だと分かるんですか?疑うのであれば富山県警までお越し下さい」。
本物の警官)
「富山県警に行けばいいですね?」。
ニセ警官)
「ええ、おっしゃる通りです」。
本物の警官)
「富山県警の警電番号(専用線)を教えて下さい」。
ニセ警官)
「もう一度よろしいですか?」。
本物の警官)
「富山県警の警電番号を教えて下さいって言ってるんです」。
ニセ警官)
「あなた何者ですか?」。
本物の警官)
「ここまで言えば分かるでしょ」。
ニセ警官)「警察ですね」。
本物の警官)
「はい」。
これらのやりとりは、警察官をかたる詐欺の常套手段です。遠くの警察署に来るよう促し、「行けない」と返すと、ビデオ通話に切り替えてニセの警察手帳を見せて信じ込ませ、金銭や個人情報を騙し取ります。警察は、このような電話やメッセージが来たら、近くの警察署や、電話「♯9110」での相談を呼びかけています。



























