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タンチョウ生息地を守れ!鶴居村議会、景観守るためメガソーラー計画中断後の民有地購入の補正予算案を可決

タンチョウが集まる場所にほど近い民有地で、メガソーラーの建設計画が浮上した道東の鶴居村。この民有地の購入費用を盛り込んだ補正予算案が、11日の村議会で可決されました。

鶴居村議会
「本案を原案の通り決することに賛成の方は起立願います。起立全員であります。よって本案は原案の通り可決されました」

午前10時から始まった鶴居村議会。民有地の購入費用150万円が盛り込まれた今年度の補正予算案が、全会一致で可決されました。
鶴居村を流れる雪裡川にかかる音羽橋。近くには国の特別天然記念物・タンチョウが集まり、毎年元日にはその姿を写真に収めようと多くの人が集まります。

今年1月、音羽橋から1・5キロほど離れた民有地で大阪の事業者によるメガソーラーの建設計画が発覚。計画は中断されましたが、鶴居村は今後同様のことが起きるのを防ぎ景観を守るため、およそ7・5ヘクタールの土地の購入を決めました。
土地の購入にかかる300万円のうち、その半額は東京の自然保護団体・日本ナショナルトラスト協会が負担。
環境や景観を守るため全国各地の土地を購入している団体で、道内でも後志の黒松内町と共同で土地を購入し管理してきた実績があります。

日本ナショナル・トラスト協会 関健志事務局長)
「鶴居村は歴史的にもタンチョウ再発見の場所で100年経っているが、タンチョウ目当てで来る人もいる。1つのビジネスが観光であるのであれば、そういった場所はしっかり守って、より一層、経済が回るということは非常にいいことだと思う」

協会と折半した残りの150万円について、補正予算で賄うことを決めた鶴居村。早急に土地を購入する方針です。

鶴居村 大石正行村長)
「取得する土地の周辺エリアというのはタンチョウの生息飛来する地域でもありますし、釧路湿原国立公園に隣接する極めて我が村にとって重要なエリアと考えている。地元として将来に向けて保全をしていくということが賢明な考え方だという風に考えて取得に動いた」

村内では別のメガソーラー建設計画も浮上していて、鶴居村は景観に大きな影響があり条例で対応できない場合は土地の購入も視野に検討していくとしています。

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