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札幌圏タクシー17日から値上げ 初乗り値下げも「冬期割増」で平均1割程度増 燃料や配車アプリなどにコスト

札幌圏ではタクシーの運賃が17日から値上がりしました。さらにほとんどの会社が「冬期割増」を導入するため、利用客からは悲鳴があがっています。

加藤諒也記者)
「画面には2割増しと表示されています。そして初乗りの料金も600円と表示されています」

17日から改定されたタクシー運賃。札幌市と江別市、北広島市、石狩市の一部が対象で、初乗り運賃は670円から600円と70円安くなります。しかし、距離あたりの加算料金が高くなるため、平均で1割程度の値上げになるということです。

さらに、およそ60年ぶりに「冬期割増」が適用になり、札幌圏のほとんどの会社が今日から導入。導入した会社の運賃は来年3月26日まで2割増になります。さらに、迎車料金もこれまでの200円から300円に値上がりします。
札幌の利用者は・・・

札幌市民(50代)
「交通機関もないので、仕方なく使っている感じです。食費とかもなにもかも上がっているので、一般市民としては苦しい」

札幌市民(80代)
「値上げ幅が大きいね」

札幌市民(80代)
「困ります年金生活者には」

どのくらい高くなったのか。記者が実際にJR桑園駅にタクシーを呼び、札幌中心部にあるHTBの本社まで乗ってみました。

加藤諒也記者)
「メーターがぐんぐんとあがっています」

運転手によりますと、これまでは1800円程度だったということですが・・

加藤諒也記者)
「桑園駅からHTBまで合計2600円かかりました」

タクシー業界からの要請を受けた今回の運賃改定。値上げの背景には何があるのでしょうか。

TAXI NEXT 松岡信吾取締役)
「物価高ということがありまして、タクシー会社も漏れずに、燃料の高騰、タイヤ、車両の高騰が大きな背景にある」

さらに、利便性を高めるために導入している配車アプリなどにもコストがかかっているといいます。

TAXI NEXT 松岡信吾取締役)
「『GO』のアプリのタブレット、『ウーバー』のスマホでの配車がこちら、こちらは会社の配車システム、無線センターからの配車アプリ。多様化する支払いに対してすべてオールマイティーに対応できる精算をするのにどんどん進化させるのにお金がかかっていく」

日常生活でタクシーを利用する場面が増える冬。物価高で苦しい家計にとって、運賃の値上げはさらなる打撃となりそうです。

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