「勝手に工事をしないでほしい」三笠市メガソーラー計画 農地に無許可で地盤調査杭を設置し道から撤去指導
2025年12月18日 17:50 掲載
北海道三笠市でメガソーラーの建設を計画する事業者が、予定地の農地に無許可で地盤調査用の杭を設置し、道から撤去するよう指導を受けていたことがわかりました。
香山芽郁記者)
「奥に見えている鉄塔2本の間に農地があるのですが、そこにメガソーラーが建設される予定です」。
三笠市川内地区。この場所でメガソーラーの建設が計画されています。事業を進めるのはカナダ企業の日本法人が出資する会社です。
予定地は市内中心部から2.5kmほど離れた山林や農地などおよそ80ヘクタールで、農地転用が原則禁止の「農業振興地域」に指定されています。そのため太陽光パネルなどの工作物を設置するには市の許可を得る必要があるほか、道から農地法に基づく転用の許可を得る必要もあります。しかし。
先月下旬、地域住民が予定地で見つけた杭。道と市が調査したところ、事業者がメガソーラーの建設に向けて地盤調査用に設置したもので、杭は複数確認されました。
事業者から農地転用の許可申請などが提出されていないことから、道はこの杭を違法な工作物と認定。きのう事業者に対し電話と文書で杭を撤去するよう行政指導を行ったということです。
今年春ごろに建設計画が浮上した一方で、事業者からの説明会は開かれておらず、住民らの間には不安が広がっています。
地元住民)
「周りの環境に最低限留意していただくということ、僕らが納得する前に勝手に工事をしないでほしい」
事業者は道に対し「近日中に杭を撤去する」と話しているということです。



























