"東洋一の金山"復活か? 掘削調査で金色に光る岩が見つかる 地元には期待と不安の声 北海道遠軽町
2025年12月23日 15:56 掲載
オホーツクの遠軽町で金が高密度で含まれる鉱石が見つかりました。
近くにはかつて「東洋一の金山」と呼ばれた鴻之舞鉱山があり、地元では期待と不安の声があがっています。
きらりと金色に光る岩。
「金鉱石」と呼ばれる金を含んだ岩石で、かつて紋別市の鴻之舞鉱山で採掘されたものです。
「東洋一の金山」と呼ばれた鴻之舞。
1940年ごろには、1万4千人を超える人が暮らし、年間2トンの金を産出しました。
中学校や映画館などもあり、町は活気に溢れていました。
■鴻之舞金山資料館 小玉勝信さん(81)「貴重なものなんだよ。これを祭になると小学校6年生がかついで歩く」
鴻之舞鉱山の資料館で働く小玉勝信さん81歳。
小玉さんも鉱山の従業員として働いていたといいます。
■鴻之舞金山資料館 小玉勝信さん(81)「これが社宅で、ずっと続いていた。これも閉山になったらみんな取り壊された。これもみんな取り壊された」
1973年に閉山した鴻之舞鉱山。
その理由は資源の枯渇でした。
金がとれなくなってから半世紀あまり。
鴻之舞鉱山から南におよそ5キロの場所で、驚きのニュースが飛び込んできました。
■永山友菜記者「こちらの白竜地区で鉱物が掘られ、金が多く含まれていることが分かりました。」
日本国内で金山の開発を目指すカナダの鉱山開発会社「ジャパン・ゴールド」。
今年の春、国の許可を得て遠軽町白竜地区にある国有林の複数個所で調査を行いました。
すると、1カ所から、金が1トンあたり24.1グラム含まれる高密度の金鉱石が見つかったのです。
今回の調査についてジャパンゴールドは「初期の掘削調査では良好な結果が得られたが、ごく一部のエリアのみを対象としたものである。今後、調査の継続や開発の可否を判断する」とコメントしたうえで、仮に採掘が行われるとしても10年以上先になるとしています。
北海道に、新たな金山が生まれる可能性が出てきたことについて地元の人たちは。
■遠軽町民「皆の暮らしが豊かになるんであればやっていいと思う」「遠軽に利益があるならいいような気がするが、全然情報が全くないので…」「汚水は、水が一番私たちの生活に関わっているからね」
金の製錬などで発生する汚水を懸念する声もあがる中、遠軽町は「町に具体的な内容が示されておらず、今後、町や住民に丁寧な説明をしてほしい」としています。



























