北海道新幹線の札幌延伸の建設費が最大で１兆２０００億円増える見通しが示されたことを受け、金子国交大臣はきょう（２３日）、「改めて事業費の精査を行う」と述べました。

金子国交大臣）
「現時点の開業見通しには相当程度の不確実性が残ることに憂慮しつつ、改めて事業費の精査を行う事、その際開業時期に影響を与えない範囲で事業費を縮減する方策についても検討する」

今月１９日、鉄道・運輸機構は北海道新幹線札幌延伸の建設費の新たな試算として、最大で１兆２０００億円増加の３兆５０００億円に及ぶ可能性があるとしました。

金子国交大臣はきょう（２３日）の閣議後の会見で、沿線自治体から地方負担の増加について懸念の声が上がっていることにも触れ、「改めて事業費の精査を行う」としました。
札幌延伸の費用負担は国が３分の２、沿線自治体が３分の１とされています。